...髪をお梳(す)きになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...あれ楽(がく)の音がかすかに微かに浮んでくるどれ黒髪□□((不明))梳さなをさう...
濤音 「うし」
...顳(こめかみ)のところだけちょっと前へ梳(と)き出してあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もとは洋髪屋(ようはつや)の梳手(すきて)であった瑠璃子(るりこ)というのが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...彼は梳のことを注告しようかとも思つたが...
中原中也 「分らないもの」
...梳(す)き櫛を持つて殺し場へ行く女はあるまい」「――」「それをわざ/\捨てて來るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むこうは二百三百という下っ引を追いまわし網の目を梳(す)くように洗い立てております...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...てんでに紡錘(つむ)や麻梳(あさこき)を持つた娘たちが先づ一軒の家へどやどやと寄りつどふ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...髮をすつかりよく梳(と)かして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして捲毛(まきげ)をよく梳(と)かして房々と垂らし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼れは既に髪を梳(す)き終へ...
松永延造 「アリア人の孤独」
...昔はたまにより見ることのなかった年のいった尼梳(あます)きの額に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...梳棉部(カード)の方へ疾走した...
横光利一 「上海」
...自分の髪を梳(す)くのは夜中の三時半ごろで...
横光利一 「夜の靴」
...物かげに隠れて梳けば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...前のを左右に下へ梳いて後(うしろ)へ廻し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一すじの乱れ髪も見のがさないように櫛をもって梳(す)いたりしていた...
吉川英治 「親鸞」
...繻子鬢(しゅすびん)のくずれを手早く梳(す)き返し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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