...老しづかなるは二日も同じこと梳(す)きぞめや眦(まなじり)をつと引きゆがめ十二月六日 玉藻吟行会...
高浜虚子 「五百五十句」
...身嗜(みだしな)みよくキチンと頭髪を梳(くしけず)って...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ついで愛撫(あいぶ)する如く髪を丹念に梳(くしけず)って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...薫りあふるる鬢毛を梳(くしけづ)りつゝ編み上げつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あれ楽(がく)の音がかすかに微かに浮んでくるどれ黒髪□□((不明))梳さなをさう...
濤音 「うし」
...櫛の歯跡が目立たぬほどに髪をふわりと梳かし...
豊島与志雄 「波多野邸」
...二三人の若い梳手(すきて)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小型の黄楊(つげ)の梳(す)き櫛(ぐし)を一つ出して見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この櫛(くし)に見覺えがあるだらうな」平次は例の髮の毛を巻いた梳(す)き櫛を出して見せると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二階の座敷を木屑だらけにして櫛を梳かせ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...髮を耳の後へ梳(す)き上げて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...源氏は髪を梳(す)かせたりする用事をさせるのには...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...毛梳(す)きの鉄櫛をもって梳きにすかせ掻きにかかせて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...梳棉部(カード)の方へ疾走した...
横光利一 「上海」
...我髪梳きて口そそぎ枕に就き候(さふらふ)とき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...髪なども梳(す)いて...
吉川英治 「剣の四君子」
...一すじの乱れ髪も見のがさないように櫛をもって梳(す)いたりしていた...
吉川英治 「親鸞」
...ちょっと梳(す)きなおして差上げましょう」「どうか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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