...絶えず稲妻(いなずま)が梭(おさ)のように飛びちがうのでございます...
芥川龍之介 「竜」
...艪は梭(ひ)のように波を切り破って激しく働いた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...織り手は梭(おさ)の横糸を...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...日をのせて浪たゆたへり海苔(のり)の海三月九日 「玉藻五句集(第七十三回)」春の水梭を出でたる如くなり三月二十一日 大阪西区江戸堀...
高浜虚子 「六百句」
...14梭(おさ)の手(て)をやめ歌(うた)ふをきけば――もつれた糸(いと)ならほどけもせうがきれた糸ゆゑせんもなや...
竹久夢二 「どんたく」
...梭魚(かます)やネルマ鮭は水の中だが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...織機(はた)の梭眞近くに來るが如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...貝床の谷へ梭魚(かます)が坐りこむと...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...梭魚の話さ」翌朝...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...梭魚のせいばかりでもないだろうが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...梭は生きた不思議な梭で...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...恐れの織手なるユダの三本の梭は神秘と失望と墓と名づけられている」やがてユダは立って室を出て行った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...お母様の梭(ひ)の音のみが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...梭(ひ)は往ったり来たりする...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...機を織る梭(ひ)の音をきくといい...
柳田國男 「日本の伝説」
...今でも梭の音がするという部分は伝説であります...
柳田國男 「日本の伝説」
...梭(ひ)のように山から山へ閃光が飛び移った...
横光利一 「旅愁」
...ゆるいうねりが間(ま)を置いて大きな梭(をさ)を振る度(たび)に釣船一つ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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