...金梨子地(きんなしぢ)のやうな火の粉が一しきり...
芥川龍之介 「地獄変」
...金梨子地(きんなしぢ)のやうな火の粉が一しきり...
芥川龍之介 「地獄變」
...私は祖父の古い梨子地(なしじ)の裃(かみしも)というのも見ました...
鷹野つぎ 「虫干し」
...梨子地(なしじ)塗りなど...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...梨子地には、焼金(やききん)、小判(こばん)、銀、錫(すず)、鉛(この類は梨子地の材料で金と銀とはちょっと見て分り兼ねる)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...梨子地金蒔絵(なしじきんまきえ)・漆器等を製造したるは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...梨子地(なしじ)に住吉(すみよし)の浜を蒔絵(まきえ)にした四重の印籠に...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの男がやったのでございますかね」「証拠があるんでございます」「その証拠というのは?」「梨子地(なしじ)の印籠に二十両の金」「はてな」「あいつのほかに相手が一人あるんでございます」「相手というのは?」「それは女でございますよ」「女?」「間の山へ出ていたお玉という女」「へえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あちらのを出せ」床の間の刀架(かたなかけ)に縦に飾ってある梨子地(なしじ)の鞘(さや)の長い刀を指しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだ」梨子地の鞘の長い刀を大事に取下ろして主人へ捧げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...やや遠く離して置いてあった例の梨子地の鞘の長い刀の下(さ)げ緒(お)を手繰(たぐ)って身近く引寄せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...左の手には例の梨子地の鞘の長い刀を持っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞘はこの通り梨子地……鍔(つば)の象眼(ぞうがん)は扇面散(せんめんち)らし...
中里介山 「大菩薩峠」
...梨子地(なしじ)をまいたような火の子が...
中里介山 「大菩薩峠」
...梨子地(なしじ)の烏帽子(えぼし)をかむり...
吉川英治 「親鸞」
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