...興梠は投げ出すように言った...
梅崎春生 「幻化」
...岩かげから興梠(こうろぎ)の声がした...
梅崎春生 「幻化」
...十数種の鬘(張りボテに棕梠の皮を染めて...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...あれは棕梠(しゅろ)である...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...棕梠(しゅろ)が三四本あって...
夏目漱石 「草枕」
...井戸の側の桂の大木に棕梠縄の一端を堅く結び付けて...
野村胡堂 「古城の真昼」
...雪をかぶった数本の棕梠(しゅろ)が道からそれを隔てているきりの...
堀辰雄 「菜穂子」
...団扇型の胴片が左右に棕梠の毛を爪と擬した節足を四十余片つなぎ合せて...
牧野信一 「山峡の凧」
...棕梠繩で十文字に括つた石を四個置いてあつたが...
室生犀星 「京洛日記」
...垣の上は割竹で笠(かさ)を作り棕梠縄(しゅろなわ)で編みこんだものである...
室生犀星 「生涯の垣根」
...棕梠縄は二十束と見ていくらいくらになります...
室生犀星 「生涯の垣根」
...火の串のさきで突つかれる痛みを持つてゐるから少年達は棕梠(しゆろ)の葉の柄の長いやつで叩き落さうとするのだが...
室生犀星 「めたん子傳」
...台湾のも棕梠蓑であるから...
柳宗悦 「蓑のこと」
...興梠と書いた珍しき苗字が多いので...
柳田國男 「地名の研究」
...すなわち梠の字はロキの二合であると思われる...
柳田國男 「地名の研究」
...棕梠箒の荷を担いで逃げて行く奴を...
夢野久作 「近世快人伝」
...花櫛棕梠(しゅろ)の葉の闇は二十分間ほど沈黙をつづけていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...頭(かしら)には棕梠笠(しゅろがさ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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