...現に三河の国の人のこの「とても」を用ゐた例は元禄(げんろく)四年に上梓(じやうし)された「猿蓑(さるみの)」の中に残つてゐる...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...芭蕉は「虚栗(みなしぐり)」(天和三年上梓)の跋(ばつ)の後に「芭蕉洞桃青」と署名してゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...「剪燈新話(せんとうしんわ)」を飜案した浅井了意(れうい)の「御伽婢子(おとぎばふこ)」は寛文(くわんぶん)六年の上梓(じやうし)である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...梓川が糸のもつれのごとく...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...逓下(ていげ)して梓川に終る連峰は...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...氏の著書かと思ひしに、さにあらで、氏はいたく石田三成に同情を表し、其事跡を世に明かにせむとて、渡邊世祐氏にたのみてこの書をつくらしめ、非賣品として、梓に上したる也...
大町桂月 「石田堤」
...×故小野梓先生、高田早苗先生の大先輩に依つて、開校の式を擧げたのは實に明治十五年十月廿一日で以後二十年間は校歌の存在をみなかつた...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...当時東京の某大新聞記者町田梓楼氏は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...必要以上に梓さんを真面目くさくも見せ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...次の朝、いつものように、「昨夜(ゆうべ)は、よく眠れて?」と、たずねると、梓さんは、「ええ、よく眠れたわ」と、大儀そうにこたえた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...梓があたしの娘だとわかったら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「梓さんのやつ、助かってくれるかしら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...梓さんは、房枝叔母さまを捨てた無情な愛人は、実は、チャーミングさんで、しかも、自分がそのひとの子供だということまで聞いてしまったのにちがいない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「猫町」(散文詩風な小説)(昭和十年)「宿命」(散文詩集)(昭和十四年)などを上梓した...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...腰に梓(あずさ)も張らぬものの...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...梓は何の木であらうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...梓は別墅付近の図を書きました...
山本周五郎 「失蝶記」
...まだこれを上梓(じょうし)するまでには整っておりません...
吉川英治 「随筆 新平家」
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