...岩にせかれてゐる水の音を便りに梓川の谷へ下りることにしました...
芥川龍之介 「河童」
...穂高山へ登るのには御承知のとおり梓川(あずさがわ)をさかのぼるほかはありません...
芥川龍之介 「河童」
...私の義弟に小野梓(おのあずさ)という者がありまして...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...梓(あずさ)君が事に処し物に当って...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...梓(あづさ)を俟(また)ざるの稿本(かうほん)なり...
京山人百樹 「北越雪譜」
...夜に入って雨がまた強くなって梓川の水音も耳立って強くなった...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...ところで、梓さんだけは、たいへんにすましている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...幾重(いくえ)にも梓さんの身体に巻きつけて『着ぶくれ人形』のようにしてしまった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「梓(あっ)ちゃん...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一先ず作者はこれを『石狩川』の初編として上梓(じょうし)し...
本庄陸男 「石狩川」
...同時に梓をアズサとしていた旧来の誤りが是正せられた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...もっともこの速記本の上梓(じょうし)されたは明治十七年...
正岡容 「我が圓朝研究」
...梅渓書院梓行」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あかめがしはは普通に梓としてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それで私は膳に向ったのですが、梓の顔色で、これは真壁の件だな、と直感しました...
山本周五郎 「失蝶記」
...梓を動かした「佐幕」という観念だ...
山本周五郎 「失蝶記」
...梓潼山の小路は、瓦口関の背後に通じております」老人の答えは、思ったよりはっきりしていた...
吉川英治 「三国志」
...また一昨年決定版全集を上梓した時...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
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