...朝霧下りた梓川の谷を――しかしその霧はいつまでたつても晴れる気色は見えません...
芥川龍之介 「河童」
...梓川の谷を離れないように熊笹(くまざさ)の中を分けてゆきました...
芥川龍之介 「河童」
...その上宗匠の生涯には印税の必要もなかつたではないか?二 装幀芭蕉は俳書を上梓(じやうし)する上にも...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...それから又彼等の或ものは僕の「春服(しゆんぷく)」を上梓(じやうし)した頃...
芥川龍之介 「変遷その他」
...処(ところ)は梓川と二ノ俣川との合流点...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...非常な好評を博した蘭郁二郎氏の「夢鬼」がこの度上梓された...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蘭郁二郎氏の処女作」
...渡瀬(わたりぜ)に立てる梓弓(あづさゆみ)檀(まゆみ)九...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...上梓に際し、出版書肆からは、わざわざ当局の注意事項が伝達された...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...故に現内閣は、形式に於ては憲政黨の内閣なりと雖も、其實質に於ては則ち、進歩自由兩黨の聯立内閣なりと謂はざる可からず、唯だ夫れ然り、此を以て大隈伯はたとひ現内閣の總理たるも、憲政黨は未だ大隈伯を中心とせざるの事實あるに於て、現内閣は決して世人の豫期したる如き理想的大隈内閣に非るは、復た言ふを俟たず、然らば理想的大隈内閣とは何ぞや名實共に大隈伯を首領としたる黨與に依て組織せらるゝもの是れなり、蓋し伯も亦曾て此冀望を抱て多數の俊髦を糾合したること此に年あり其徒沼間守一、小野梓、藤田茂吉等諸氏は、既に故人に屬すと雖も、尚ほ矢野文雄、島田三郎、犬養毅、尾崎行雄の四氏舊に仍て意氣軒昂たるあり、加ふるに鳩山和夫、大石正巳、加藤高明等の如き、伯と深縁あるもの亦之れなきに非ざるが故に、其多士濟々たる、以て優に理想的大隈内閣を組織するに餘りあらむ然るに現内閣中純然たる大隈派と目す可きものは、僅に尾崎、大石の兩氏あるに過ぎずして、其他の閣員は、皆大隈伯と政治上の經路を異にしたる人物なり、是れ豈世人の豫期したる如き大隈内閣ならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大正十三年九月『麻布襍記(あざぶざっき)』の一書を梓(し)するに当り...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...馬鹿げているから」梓さんは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...こんどは梓の愛人として...
久生十蘭 「キャラコさん」
...梓さんは、すっかり落ち着いてニコニコしながらきいていたが、三十分ほど前、ちょっと、といって二階のほうへあがっていったきり、乾燥室へ戻ってこなかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...梓さんは、雪の上に坐ってぼんやりと池を眺めていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...……碧い池の水にあぶなく呑まれかかった梓(あずさ)さん...
久生十蘭 「キャラコさん」
...万葉集巻一の草木解釈アズサ八隅知之(やすみしし)……御執乃(みとらしの)……梓弓之(あづさのゆみの)……アズサ 一名ミズメ 一名ヨグソミネバリアズサは我が日本の特産で支那にはない...
牧野富太郎 「植物記」
...梓神子の取次の翁が言を...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...やるやらぬはもちろんあなたしだいです」私は読み終ってから梓を見ました...
山本周五郎 「失蝶記」
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