...朝霧下りた梓川の谷を――しかしその霧はいつまでたつても晴れる気色は見えません...
芥川龍之介 「河童」
...私たちは水の冷たい梓川(あずさがは)の流を徒渉した...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...今後は梓君の精神の宿っておるところの早稲田大学も...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...或原図の梓に入るものは則これを加ふ...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...秦文公終南山の梓樹を伐りしに...
高木敏雄 「比較神話学」
...梓神子(あづさみこ)のたぐひなりとぞ...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...瑞西あたりの山のホテルを想はせるやうな帝国ホテルは外側から観賞しただけで梓川の小橋を渡り対岸の温泉ホテルといふ宿屋に泊つた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...私は彼の詩集が上梓されたら是非読んでみたいと思つてゐたので...
原民喜 「二つの死」
...六所さまの御物の金銅弭黄黒斑漆(きんどうやはずきくろまだらうるし)の梓弓(あずさゆみ)を持ってお伴しているはずでございます」「猫眼が梓弓を……」と...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ただ梓さんが気の毒で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...どんな悲しい思いが梓さんのこころの中にあるのだろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いくぶんでも梓さんを慰めるにちがいないと思った...
久生十蘭 「キャラコさん」
...梓神子の取次の翁が言を...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...最初に上梓したのは「朝鮮の美術」と題した本で...
柳宗悦 「和紙十年」
...それでなにか得るものがあるのか」「こいつ」と梓久也が叫んだ...
山本周五郎 「失蝶記」
...姉川の上流梓川(あずさがわ)の水は...
吉川英治 「新書太閤記」
...共にこの渓谷のつめの部落梓山村に入つた...
若山牧水 「木枯紀行」
...許一松許二楠許三棟許四梓などの日本人がポルトガル人をつれて広東に来り貿易したといわれている...
和辻哲郎 「鎖国」
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