...離崎、鵜の尾岬、水莖山、松川浦、長洲の磯、鶴巣野、梅川、松沼濱、沖が島、文字島、紅葉の岡、川添の森、これ松川浦の十二景とする所なれども、さばかりの景致あるにあらず...
大町桂月 「常磐の山水」
...老婆梅川(うめがは)7・8(夕)むかし雄略天皇は狩の途(みち)すがら三輪(わ)川に洗濯(せんだく)をしてゐる田舎娘を御覧になつて...
薄田泣菫 「茶話」
...この頃(ごろ)近江(あふみ)の矢橋(やばせ)で遊女梅川の墓が発見(めつけ)られた...
薄田泣菫 「茶話」
...梅川は忠兵衛に別れてから...
薄田泣菫 「茶話」
...福助の演(す)るあの梅川が八十三の皺くちや婆(ばゞあ)になるまで生き存(なが)らへてゐた事を考へるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...上野公園梅川...
高浜虚子 「五百五十句」
...さぞにくかろうお腹(はら)もたとう…………思(おも)ひせまつて梅川(うめかは)は...
竹久夢二 「桜さく島」
...やはり小春や梅川のいぢらしさが...
竹久夢二 「砂がき」
...やや得意そうに説明して聞かせる梅川忠兵衛の新口(にのくち)村は...
太宰治 「故郷」
...梅川忠兵衛のやうな場面を演じた罰だ...
種田山頭火 「其中日記」
...梅川屋といふのに泊る...
種田山頭火 「旅日記」
...大阪には近松の浄瑠璃(じょうるり)の主人公、梅川忠兵衛や、小春治兵衛やらの碑が建っていると聴いた...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...歌をきけば梅川よしばし情を捨てよかしいづこも恋にたはむれてそれ忠兵衛の夢がたり詩をうたって...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...万八、河長、梅川、亀清、柳屋、柏屋、青柏、大中村と、庇を連ねた酒楼(おちゃや)でも、大川筋へ張り出した桟敷(さじき)へ、柳橋芸者に綺麗(きら)を飾らせ、空の一発千両と豪華のほどを競い、争っている...
正岡容 「圓朝花火」
...――これを具体的にいふなら、私は東京育ち同様ながら、彼の若い時代から細く長く見て来てゐる印象を要約すると、彼は鴈治郎の精力絶倫のため、鴈の相手役の小春、梅川、夕霧、吃又のおとく、「こたつ」のおさんに至る迄、鴈との共演物は大部中の出来だ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...金杉の「梅川」というのがゆきつけの舟宿であった...
山本周五郎 「追いついた夢」
...……次に梅川から持って来た包をひらいた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...長谷川も、齋藤も、梅川も、自宅は横濱で、會社は東京だ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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