...とボーイが指さしているうちに桟橋に着く...
高浜虚子 「別府温泉」
...いずれにしても浮き桟橋の現状に当局の注意を喚起すべき一件なり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...「二階桟敷でしたら...
徳田秋声 「仮装人物」
...桟敷(さじき)においでなさる時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...桟敷の上に悠然と構えた大守の前に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...桟敷(さじき)や土間の一等観覧席ではない...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...彼らは、桟橋から、二十間ぐらいのところにある、[#「、」は底本では「...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...石炭は桟橋へ作られた漏斗(じょうご)の上へ落ちる...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...桟橋の袂の船屋敷で待っていると...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...敵方が桟橋の上で船を目がけて戦ひを挑んでゐるところも...
牧野信一 「船の中の鼠」
...俳句かけはしやあぶない処に山つゝじ桟や水へとゞかず五月雨歌むかしたれ雲のゆきゝのあとつけてわたしそめけん木曾のかけはし上松(あげまつ)を過ぐれば程もなく寝覚(ねざめ)の里なり...
正岡子規 「かけはしの記」
...彼は円柱をたくさんたてた上に幅狭く奥行の深い桟敷をしつらえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...桟敷の五郎蔵「半次の奴...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...暫くして矢代は自分の桟敷へ這入ってみたが...
横光利一 「旅愁」
...月は無かつたが朧月夜(おぼろづきよ)と云つた風に薄く曇つて居る星明りの中に汽車から下(お)りて直(す)ぐ前の桟橋に繋がれた汽船へ乗移つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...横木の桟(さん)を技巧的に廻すと微妙にギイと鳴って...
吉川英治 「江戸三国志」
...鳥羽桟敷(トバサジキ)ヲ数刻ニテ出御...
吉川英治 「私本太平記」
...唐桟(とうざん)の一巻(ひとまき)を...
吉川英治 「春の雁」
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