...一桝(ます)を初めから買ひ切りにしてゐたくらゐで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一升桝ぐらいの四角な穴を明けていったらしい犯人の思惑だった...
海野十三 「蠅男」
...学校の余暇には桝本清(ますもときよし)について演芸の知識を注入した...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...次の桝を量らねばならなかった...
葉山嘉樹 「セメント樽の中の手紙」
...のみならずその四斗も実際三条家で桝にかけて見たら...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...奴にゃあ一桝(ひとます)がとこ余計に麦を呉(く)れてやらあな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...米屋が桝(ます)を使用していた時代には彼は錚々(そうそう)たる職人として桝取業をしていた...
本庄陸男 「白い壁」
...借りてきた一升桝を十個ずつ...
正岡容 「圓太郎馬車」
...細く仕切られた桝の上をわたつて来ては...
正岡容 「大正東京錦絵」
...桝一升にや一升しきゃ入らねえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...駒形(こまがた)の川桝(かわます)などに連れて往って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...桝本は沖田刑事の顔を見ても格別驚いたふうもなかった...
森下雨村 「五階の窓」
...ともに今日の桝目(ますめ)の約二合(ごう)五勺(しゃく)であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...櫛(くし)の歯をもって桝の尻を掻(か)いて...
柳田国男 「山の人生」
...「とにかく桝屋へいってちょうだい」佐吉に訊けば詳しいことがわかる...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「――桝屋でわけのできた相手は...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あっしがステテコを踊ることになったんで……船の中に派手な三桝(みます)模様の浴衣(ゆかた)と……その頃まだ団十郎(くだいめ)が生きておりました時分で……それから赤い褌木綿(ふんどしもめん)と...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...二十二号の桝に居らっしゃるから呼んでくれと仰いました』『だれからだ!』『アルビュフェクス侯爵様でございます...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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