...或者は石炭桝へ石炭を積んで押して來る...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...原稿用紙の桝目(ますめ)のなかに一字も半画も書けないのであるか...
海野十三 「軍用鼠」
...少しは君たちの邪魔にならなくていいだろうね」桝形は苦がり切っていた...
海野十三 「断層顔」
...桝一ぱいの小判をまさか鼠(ねずみ)がそっくりひいて行ったわけでもあるまい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...桝形(ますがた)の茶屋から迎えてこの宿へ連れ込んだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...桝(ます)の上に芋を盛ったと同じことに...
中里介山 「大菩薩峠」
...大桝屋の旦那を寺島村の寮までお伴(ともな)い申し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大八車で運ばれてきた据え風呂桶の化け物みたいなこの一斗桝を見て...
正岡容 「圓太郎馬車」
...札場の若い男が昼の桝(ボックス)に長々と寝て西瓜(すゐくわ)の皮をペン小刀(ナイフ)でむいて居る詩であつた...
眞山青果 「茗荷畠」
...戦争まえ山桝の親父が...
三好十郎 「冒した者」
...川桝へ行く客には...
森鴎外 「心中」
...職長の桝本順吉(じゅんきち)に会って解雇工員中の不良分子のリストを手に入れると...
森下雨村 「五階の窓」
...桝屋をやめたってことは知らねえか」「そうか」と暫くして蝶太夫は頷いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...小桝(こます)を用いはじめた...
吉川英治 「三国志」
...一合五勺減(しゃくべ)りの小桝となった...
吉川英治 「三国志」
...小桝を用いて私腹をこやす...
吉川英治 「三国志」
...砂利場の桝(ます)から下へ蹴飛ばされていた...
吉川英治 「醤油仏」
...桝形(ますがた)の望楼(ぼうろう)も築(きず)け...
吉川英治 「新書太閤記」
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