...桝(ます)で好いから五合ばかり...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...しかし一升(しょう)の桝(ます)には一升(しょう)の分量(ぶんりょう)しか入(はい)らぬ道理(どうり)で...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...これ等の箱が即ち桝(ます)で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...店先にぶらさげてある一斗桝(いっとます)大の広告文字を見た...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...原稿用紙の桝目(ますめ)のなかに一字も半画も書けないのであるか...
海野十三 「軍用鼠」
...四角な桝(ます)のようなものが六つ...
海野十三 「地球盗難」
...桝本職工長の眼玉が怖(こわ)いさ」「それにしても...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...そしてそのあちこちの一桝ずつを...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...芝生や平凡な花の植わってる桝(ます)形の間に砂の小径がついていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あすこで酒を立ち飲みをしたとかいう桝(ます)を持ってる酒屋があるだろう...
夏目漱石 「僕の昔」
...左右いずれとも決しがたき宿命悲劇は只の笑い話なり御返事を待つまでもなく只今は響々の雨雨量は桝(ます)ではかりがたくただ手をつかねてなりゆきを見るのみ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どこの売子だ」「両国の与兵衛鮨の売子です」「ほかの二人のほうはどうだ」「大桝屋のお文のほうは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大八車で運ばれてきた据え風呂桶の化け物みたいなこの一斗桝を見て...
正岡容 「圓太郎馬車」
...なんだイこりゃアお前」「一斗桝ですよ」圓太郎は得意そうだった...
正岡容 「圓太郎馬車」
...親類も川桝の店が...
森鴎外 「心中」
...度々川桝へお蝶に逢いに来て...
森鴎外 「心中」
...この桝はしばしば古椀(ふるわん)などを代用しているが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「とにかく桝屋へいってちょうだい」佐吉に訊けば詳しいことがわかる...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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