...総長屋の桝形形(ますがたなり)の空地へ水輪なりにキャキャと声が響いた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...四角な桝(ます)のようなものが六つ...
海野十三 「地球盗難」
...その穴は一升桝(ます)ぐらいの四角い穴だったから...
海野十三 「蠅男」
...そして蠅男は一升桝(ます)ぐらいの四角な穴を自由に出入する人間である」というのであるが...
海野十三 「蠅男」
...もっともらしい顔をして桝を神棚(かみだな)にあげ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...桝形(ますがた)の茶屋の番人は何をしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ロール半紙を原稿紙風に桝目(ますめ)を刷って...
野村胡堂 「胡堂百話」
...土間(客席のこと)の桝(ます)を埋めさせる...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...彼は押しこめられてある桝の縁へ...
平出修 「公判」
...ひとつ大工さんの昔に返って一斗桝(ます)をこしらえてもらいたいンだ」「一斗桝...
正岡容 「圓太郎馬車」
...早桶の倍もありそうな桝の中に小さく自分が座っていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...細く仕切られた桝の上をわたつて来ては...
正岡容 「大正東京錦絵」
...亜米利加(あめりか)公使館に七年間もいた家庭料理の老練家で加藤桝次郎(かとうますじろう)という人が日本の食物を西洋料理に応用せんと苦心の結果で工風(くふう)した新料理です...
村井弦斎 「食道楽」
...* * *話は川桝(かわます)と云う料理店での出来事である...
森鴎外 「心中」
...川桝ではこれまでついぞなかった...
森鴎外 「心中」
...ケシネビツすなわち糧米櫃(ろうまいびつ)の中に桝(ます)が入っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...桝屋の前で駕籠をおりると...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...片手に豆の桝を抱え込んで『フクワアウチ……オニワアソト』ってんで気でも違ったのかと思って聞いてみると...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
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