...と云ふよりも寧(むし)ろ桜間金太郎氏の「隅田川」を見に出かけたのである...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...わが日本の芸術に対する西洋人の鑑賞力は――予は先夜細川侯(ほそかはこう)の舞台に桜間金太郎(さくらまきんたらう)氏の「すみだ川」を見ながら欠伸(あくび)をしてゐたクロオデル大使に同情の微笑を禁じ得なかつた...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...渡辺崋山の弟子に桜間青といふ画家がゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...「桜間先生、先生はおいでではございませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...富士見町、桜間邸...
高浜虚子 「六百句」
...「奥の細道」第二回演能の由申来りたる桜間金太郎に寄す...
高浜虚子 「六百句」
...兵燹(へいせん)を逃(のが)れて山の月の庵(いお)五月二十七日 北軽井沢に桜間...
高浜虚子 「六百句」
...桜間左陣(さくらまさじん)翁が...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...桜間一郎なら、三年前のクリスマス・イヴに、香世子の車に乗ったばかりに、頭をどうとかして、死んだとか、バカになったとかいう噂だったが、奇抜なこともあるものだと思って、「桜間君、君は死んだんじゃなかったのか」と嫌味をいってやると、桜間は間伸びのした微笑をしながら、「あゝ、死んだんでしょうね...
久生十蘭 「雲の小径」
...明治の芸界には幾多の名人上手がそろっていて、能界には宝生九郎、梅若実、桜間伴馬、梨園には団十郎、菊五郎、左団次、団蔵、そのほかの各方面とも、それぞれ名人級の人々に乏しくなかった...
山本笑月 「明治世相百話」
...その辺の呼吸は万事おまかせしますわ」「……しょうち……しました」「出来たら直ぐにウチの顧問弁護士の桜間さんに渡して頂戴……」「支配人じゃいけないんですか」「ええ...
夢野久作 「二重心臓」
...桜間弁護士立会の上で手渡ししてキチンとした受取を入れさせた...
夢野久作 「二重心臓」
...今度のお芝居の脚本を弁護士の桜間さんにお渡しする前にチョット盗み読みしていたでしょう...
夢野久作 「二重心臓」
...控え同心には、今夜の宿直の岡弥一郎、桜間勘八、狩野右馬吉、石原十蔵、舟崎曾兵衛(そうべえ)の五人が詰め、白洲木戸には、陸尺(ろくしゃく)たちの影が大勢見られた...
吉川英治 「大岡越前」
...桜間(さくらま)さん...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桜間(さくらま)……桜間金五郎と申すと能役者らしい名前……なに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...能役者――桜間金五郎――紫紺の頭巾に銀杏笠(いちょうがさ)の女? ――それらを端的に頭の中でつづり合せながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鼓師(つづみし)の桜間へ...
吉川英治 「野槌の百」
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