...もうすぐ春だね、桜草が咲き始めるよ...
...桜草の花を摘んで、お部屋に飾りましょう...
...毎年、桜草を楽しみにしている人も多いです...
...桜草は、少し日陰でも育ちやすく、庭に植えやすいです...
...ハイキング中に、桜草の花を見つけた...
...今度はその眼を桜草(さくらそう)の鉢へやると...
芥川龍之介 「路上」
...桜草を買ったついでに...
泉鏡花 「婦系図」
...迷子(めいし)居の「桜草」同人句会に列す...
高浜虚子 「六百句」
...それはコスモスと虞美人草(ぐびじんそう)とそうして小桜草(こざくらそう)である...
寺田寅彦 「路傍の草」
...わたくしが小学生のころには草花といえばまず桜草(さくらそう)くらいに止(とどま)って...
永井荷風 「葛飾土産」
...桜草のことを言う人もない...
永井荷風 「葛飾土産」
...案頭の桜草花既に落つ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...すっかり桜草の一族で固めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...草は菫(すみれ)となり、蒲公英(たんぽぽ)となり、桜草となり、木は梅となり、桃となり、松となり、檜(ひのき)となり、動物は牛、馬、猿、犬、人間は士、農、工、商、あるいは老、若、男、女、もしくは貴、賤、長、幼、賢、愚、正、邪、いくらでも分岐して来ます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...(桜草をきつて、胸のポケツトにつけてやる)少年 ありがたう...
新美南吉 「ラムプの夜」
...周囲はことに気持よく、往来を仕切った無骨(ぶこつ)な木柵もおもしろければ、家の前に刈り込まれた植木も(刈り込み方は技巧を凝らし過ぎてはいるけれども)おもしろく、後園に通じる木柵と冠木門(かぶきもん)もしゃれたものであり、後園はよく手入れされて、うつろの古木の間にダフォディル、桜草、忘れな草、カーライト(卯の花に似て赤い花)、山吹などが、美しい青芝の上に咲き出ている...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...斜面の雪の少い所には黄いろい桜草や紫の董や名前は知らないがイギリスでよく見たクローカスのような白い花が咲き出ていた...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...通常桜草と書いてあるが...
牧野富太郎 「植物知識」
...再び昔のように小桜草と併(なら)べて置かれてあるのが満足であった...
正岡子規 「病牀苦語」
...薄藤色の桜草はやや疲れ仄かに花脈をうき立たせ乍らも心を蕩す優しさで薫りを撒く...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...桜草がきれいらしいこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きょうは桜草の鉢が机にのって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小(ち)いさな小さな桜草の芽がうえてあるのでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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