...老桜月を帯びて霞の奧ふかき十二の欄干に...
大町桂月 「月譜」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...朧(おぼろ)の桜月夜...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町の家並(やなみ)に傾く桜月の薄明りの中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...罪多き男懲らせと肌清く黒髪長く創られし我 清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵逢ふ人皆美くしき 咒ひ歌書き重ねたる反古取りて黒き胡蝶をおさへぬるかな 春はただ盃にこそ注ぐべけれ智恵あり額の木蓮の花 人の子に借ししは罪か我が腕白きは神になど譲るべき などいふ様な「乱れ髪」調がそれだとすれば之等は即ち音高く鳴る鈴である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...世間の耳目をそらすにはまたとないような桜月夜の――また“春眠暁ヲ知ラズ”の時刻だった...
吉川英治 「私本太平記」
...武蔵もそこにいない桜月夜の下でもあるならば...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索