...お茶一杯11・7(夕)茨城の北相馬郡桑原(くははら)村といふ土地(ところ)に伝右衛門(でんゑもん)といふ爺さんが居た...
薄田泣菫 「茶話」
...滅多に欠伸なぞしない桑原氏は実際立派な学者だといつていゝ...
薄田泣菫 「茶話」
...」と桑原氏は思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...桑原氏はにやつと笑つてみた...
薄田泣菫 「茶話」
...桑原氏の宅(うち)に近い途(みち)の曲り角まで来ると...
薄田泣菫 「茶話」
...桑原氏はまたすぽりと帽子をかぶつて表通りへ出た...
薄田泣菫 「茶話」
...小堀家が危ない」桑原伊織は暗然として首を垂れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...万一の場合の用意に御手文庫に入れたまま、殿の御側に備えさせられます」「鍵は?」「年に一度、公儀の御品調べがあり、外に馬遠(ばえん)の軸物、砧青磁(きぬたせいじ)の香炉、聖茶碗(ひじりぢゃわん)などと共に差出し、御調べ済みの上、元の御手箱に返したのが、二た月ほど前、鍵は私の兄、側用人桑原伊織が預りますが、何かの都合で殿へ差上げた時、ほんの半日だけ、御寵愛のお銀の方に預けられた事があるとお側の者が申しております」「御手箱には変りはないでしょうな」「何の変りもございません」「すると、桑原伊織様か、殿様か、お銀の方か、この三人のうちの一人が取出されたというのでしょう」「殿は何にも知らぬと仰せられます、――兄は藩中第一の正直者で、これも嘘偽りを申すはずはございません」「それではやはりお銀の方が隠したという事になるわけで」「兄桑原伊織が再三掛け合いましたが、お銀の方親元源太郎は、奥方の心が柔らいで、お銀の方がお屋敷に召し還された上探して進ぜよう――という傍若無人の返事でございます」「フーム」「五日前に若様――と申しても、御腹様のお銀の方御身持に信用いたしてよいものやら悪いものやら存じませんが、――とにかく、十次郎様御不慮のことがありまして、一夜のうちに御他界になったのを駿河台上屋敷の者の毒害と言い掛りをつけ、毒菓子の計略で若様を害(あや)めた下手人を出さないうちは、秘伝書と御墨付も、未来永劫この世に出る気遣いはない、と恐ろしい事を申しております」「フーム」「公儀の御封を受けた品や、束照公御墨付が紛失すれば、明年の御品調べを待たず、小堀家は重くて改易、軽くて減地転封は免れません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...福沢が旧幕以来あれほど桑原(くわばら)がったところの「政治」に...
服部之総 「福沢諭吉」
...あ、桑原、桑原...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...桑原々々(くわばらくわばら)! 何という怖ろしいことを言いなさるだね!」と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「早稲田文学」からはじめて――桑原至作...
牧野信一 「浪曼的月評」
...例の俗仙人内田百間とロシア語の米川正夫とが桑原会というのを宮城道雄のところで開き...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ケイオーの桑原さんはこういう風に云ってくれませんでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二十歳にして桑原玄仲に雑病の治術を受けた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...桑原から澤渡へ越す所で一囘王瀧川を渡る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...年ごろ佗(わび)住居な仕る桑原甚内(くわばらじんない)ともうす者でござる」「ほ...
吉川英治 「新書太閤記」
...陣借(じんがり)して参加した甲州牢人(ろうにん)の桑原甚内(くわばらじんない)などは...
吉川英治 「新書太閤記」
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