...桐楊の桐(きり)は男児に較べ...
泉鏡花 「婦系図」
...桐花カスミを助けていたのであった...
海野十三 「獏鸚」
...黄金仮面が片桐さんの国宝の仏像をぬすんでみせると予告した十三日の午後のことです...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...碧梧桐とはよく親しみよく争ひたり...
高浜虚子 「五百五十句」
...茶棚(ちゃだな)など桑(くわ)や桐(きり)で指(さ)された凝った好みの道具がそこにぎっしり詰まっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...その金具に五三崩しの桐紋がちりばめてあることまで丹念に見てしまったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...葉書位の大きさの厚い桐の板に色々の花の絵が描いてあって...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...お前さんはどうするつもりなんだい」「私はこの桐の空筐だけ持って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかしながらこの句の句法に至つては碧梧桐青々などのよく作るところで余は平生より頭ごなしに排斥してしまふ方であつたから...
正岡子規 「病牀六尺」
...都座(明治二十九年二月)一番目「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」は五幕に分る...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...名題は「楼門五山桐」と記し...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...女三の宮のおいでになる寝殿の東側になった座敷のほうに桐壺の方の一時の住居(すまい)が設けられたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...光る未来のある桐壺の方の身に添って進退する実母夫人は幸運に恵まれた人と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...天下の俳人がその何々派にかかはらず我が碧梧桐氏のために一万円ぐらゐは何でもないではないか...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...片桐助作(すけさく)...
吉川英治 「新書太閤記」
...梧桐(きり)の紋どころが散らしてあるではないか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...介三郎はそこへ向って、玄桐どの、老公のお召しですと、声をかけた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...と火除地(ひよけち)の桐ばたけを...
吉川英治 「無宿人国記」
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