...例の総桐の雛の箱が積み上げてあるのでございます...
芥川龍之介 「雛」
...それから其小刀は素人作の桐の柄がすえてある...
伊藤左千夫 「井戸」
...桐(きり)の木材との間に挟(はさま)った路面だったので...
海野十三 「爬虫館事件」
...目黒の片桐さんのうちへいそぎました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...片桐さんとふたりの書生が...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...会者、鳴雪、句仏、六花(りっか)、碧梧桐、乙字、碧童、松浜...
高浜虚子 「五百句」
...この猿楽町には子規居士も来るし飄亭(ひょうてい)、碧梧桐、露月(ろげつ)、四方太(しほうだ)などの諸君も熾(さか)んに出入するし、その『ホトトギス』が漸く俳句界の一勢力になって来たので、私の仕事も相当に多忙になって来た...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「赤い椿白い椿と落ちにけり」(碧梧桐)でも父の説に従えばなるほど「言うただけ」である...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...追々わかるだろう」四「桐の菓子箱のこわれがあれば」平次は今はそれが頼みのようでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(七月二十二日)七十二○先日『週報』募集の俳句の中に京極(きょうごく)や夜店に出づる紙帳売(しちょううり)といふが碧梧桐の選に入つて居つた...
正岡子規 「病牀六尺」
...(九月八日)百二十○雑誌『ホトトギス』第五巻第十号東京俳句界の中に茂山(しげやま)の雫(しずく)や凝(こ)りて鮎(あゆ)となり耕村(こうそん)といふ句を碧梧桐(へきごとう)が評したる末に「かつ茂山(もざん)をシゲヤマと読ますこと如何にも窮せずや」とあり...
正岡子規 「病牀六尺」
...碧梧桐が一種自家の調をなすはさすがに碧梧桐たる所以(ゆえん)にして余はこの種の句を好まざるも好まざる故を以てこれを排斥せんとは思はず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...桐原葆見『産業心理學』(昭和十六年...
矢田部達郎 「心理學」
...庭にはシンボリツクな桐の木が一本...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...桐油屋は合羽を畳んだような形の細長い看板...
山本笑月 「明治世相百話」
...日本派の俳人河東碧梧桐氏も一流奇矯の書体で...
山本笑月 「明治世相百話」
...千坂桐代長男――そうだな」「おっ母あの名なんか...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「――あら花桐さん...
吉川英治 「宮本武蔵」
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