...案山子(かかし)が打倒(ぶったお)れた形でいたのが...
泉鏡花 「浮舟」
...その後は案山子の上に糞(ふん)をしかけるという仇討(あだうち)まで...
海野十三 「人造物語」
...ぼろぼろ着物の案山子(かかし)みたいな例の海賊君との対照が...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...哲学概論家によって造り上げられた教室用のモデルとしての仮想敵か案山子だけだろう...
戸坂潤 「科学論」
...「案山子とは何だ、案山子とは……...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...少しも戦うことをしない軍服の案山子(かがし)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小鳥はその案山子(かかし)になれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「吉原へ矢先そろへて案山子かな...
永井荷風 「里の今昔」
...酒飲まぬ人は案山子の雪見哉と返して...
永井荷風 「雪の日」
...無人格な案山子殿のならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...臆病に生れついた雀(すずめ)が案山子(かがし)を例の爺(じい)さんかと疑うごとく...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...わななく案山子(かかし)のように...
野村胡堂 「胡堂百話」
...案山子(かゝし)の代りに八五郎を頼んで來たと言へば濟む――」平次はさう言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...案山子(かかし)に魔が差したようなのを教えて居るくせに」母親のお槇は我慢のならぬ顔を次の間から覗かせるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小さな案山子(かゞし)のやうにぼろ/\になつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...山田の案山子と混同して困るためか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...だんだんに案山子の風俗もモダーンになるのだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...信州ではこれを案山子祭の日にしていたのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
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