...世の中の人が概念的に案出する神や仏のように...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...この失敗を来す所以(ゆえん)は畢竟(ひっきょう)科学の素養を欠くから応病与薬の適切な方法を案出する事が出来ないのだと考えて益々研究に深入した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そして次のような隠れ簔を案出する...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...流石は常に短かくて適切な言葉を案出するフランス人だけあつて...
丘浅次郎 「固形の論理」
...またもや惡魔的の一計を案出する...
太宰治 「お伽草紙」
...それでは読者にすまぬと、所謂、虚構を案出する、そこにこそ作家の真の苦しみというものがあるのではなかろうか...
太宰治 「如是我聞」
...從つてまつたく虚構であり虚妄であるといふほど新しいものを案出するとしても確かに少くとも彼等がそれを構成する色は眞なるものでなければならないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...一枚の板木(はんぎ)にて緑色(りょくしょく)及び紅色(こうしょく)二度摺の法を案出するや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...「航空界最大の敵」を退治する方法を案出するであろう...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...世人の好奇心をひくような物語(ローマンス)を案出するのであろうとはいわれたが...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...(与えられているので)案出することは非常に容易だが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...案出することでなく...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...案出することでなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...なるほどおっしゃる通りには違いありませんが今の世中(よのなか)でどういう風にしたらその事が出来ましょう」中川「それは色々な方法もありますが誰でもその心掛でいれば自然と好(い)い方法を案出する事も出来ましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...支那でも日本でも流行せぬ新熟字の漢語を苦しい思いをして案出するよりは少しばかり賢くはないかと思う...
柳田國男 「地名の研究」
...今後はやめて別の語を案出するのも勝手だが...
柳田國男 「地名の研究」
...生活に適切ならざる符号を案出するはずがない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...最早や判事は自分の疑ひを確証するいかなる方法をも案出することが出来なくなると...
横光利一 「マルクスの審判」
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