...案の如く三人は遠きを厭(いと)わずして彼を見舞うべく来た...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼れの政治論は大抵此試験答案の如く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...案の如く高橋をイナすことができて...
中里介山 「大菩薩峠」
...案の如く口惜しがってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹が言い出したことは案の如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...案の如く見事な返り討ちです...
中里介山 「大菩薩峠」
...油断すべき相手ではない」案の如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...では、黒船に見とれている間に、案の如く、両虎は共に傷ついて砂浜に倒れたところを、無雑作に波が来て、さらって行ってしまったのだろう――あとかたもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏頂寺、丸山といえども、兵馬にとっては親の敵(かたき)ではなし、万一見つかったら見つかった時のはらもきめて、恐る恐る草原をわけて近づいて見ると、案の如く、二人は飲み倒れて横になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...案の如く、万太郎は取ッてもつけない頭(かぶり)を振って、「金吾、そちは精が切れたとみえる...
吉川英治 「江戸三国志」
...案の如く玄蕃の大刀が押し落しにつけ入って胸板へズンと来た...
吉川英治 「剣難女難」
...案の如く、二更の頃、孫桓の陣に、猛烈な火の手が揚がった...
吉川英治 「三国志」
...案の如く、司馬懿(しばい)に対して、世間にいろいろな陰口が立ってきたところへ、この檄の一通が、洛陽城(ぎょうじょう)の門を守る吏員の手に入り、それはまた直ちに魏の宮中へ上達された...
吉川英治 「三国志」
...案の如く富士山とぴつたり向ひ合つて立つことが出來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
...案の如く電報電話とも不通であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...案の如くその宿院から石段を一つ登れば一軒の茶店があつた...
若山牧水 「比叡山」
...案の如く降っている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...案の如くこんでいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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