...しめかけのまま框(かまち)へ出た...
泉鏡花 「薄紅梅」
...框(かまち)の障子を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...朧々(ろう/\)たる低き戸の框(かまち)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...框(わく)をはめたる追憶(おもひで)の...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...顔を真赤にしながらやっとのことで框にはまった画布を引きずり出す...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...お気つけやして」といって中の茶の間の上(あが)り框(かまち)の前に立って私のそっちへ入るのを待っている...
近松秋江 「黒髪」
...茶店の上り框の片隅に腰掛けて酒を飲んでる...
豊島与志雄 「逢魔の刻」
...店としては縁台と上り框だけで...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...マリユスは扉の框(かまち)によりかかって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...店框(みせがまち)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上り框(かまち)からザツと眼を配りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一番に上がり框(かまち)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...框(わく)ごと外されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上(あが)り框(がまち)に両手を突き重ね...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...寝框に入りこみ、なんといっても動かないつもりの組も、命のあるかぎりは米を食いたい...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...出窓の上框へ両手を掛け...
久生十蘭 「魔都」
...ボンヤリ上り框(かまち)へ腰を掛けて次郎吉は見送っていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...後かたづけもせずそのまま上り框へ仰向きに寢た...
横光利一 「悲しみの代價」
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