...上り框(がまち)にしゃがんだまま...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...十許りの女の児を上框(あがりがまち)に腰掛けさせて髪を結つてやつて居た...
石川啄木 「鳥影」
...框の隅の柱を楯に...
泉鏡花 「浮舟」
...框(かまち)から縁台へ落掛(おちかか)るように浴衣の肩を見せて...
泉鏡花 「瓜の涙」
...上(あが)り框(がまち)へ腰をかけて...
泉鏡花 「女客」
...框の洋燈(ランプ)を上から...
泉鏡花 「婦系図」
...店の上框(あがりかまち)へ腰をかけた壮(わか)い女の黒い髪と背が見えた...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...仕切りの框に肘つきながら云つた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...壁と天井の窓框の到る所に一面に書き散らされた訪問者の署名で...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...店框(みせがまち)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それじゃ用心するがいいぜ」平次は漸(ようや)く上がり框から滑(すべ)り落ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上り框(がまち)で足を拭いていたのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...またぞろ寝框へ入ったきり動かなくなってしまった...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...石田氏は窓框(まどがまち)に両手をつき...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...しかも倒れた寝台の框(わく)が被害者の急所へぶっつかるというようなことは...
平林初之輔 「予審調書」
...「やっとせ」と上り框に腰を下した...
宮本百合子 「秋の反射」
...八十吉は窓をあけ框(かまち)に肱(ひじ)をもたせかけて外を眺めていた...
山本周五郎 「新潮記」
...上り框に獅噛(しが)み付いて...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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