...立派に家框(いえがまち)が立ち直ったと思うとその家は代が替わったりしていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...框(わく)をはめたる追憶(おもひで)の...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...黒光りのする店先の上がり框(がまち)に腰を掛けた五十歳の父は...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...上框(あがりがまち)に懐手(ふところで)して後向(うしろむ)きに立って居られる母親の姿を見ると...
永井荷風 「狐」
...上(あが)り框(かまち)から草鞋(わらじ)を穿(は)き...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとちょっとで框(かまち)に届きますよ」「馬鹿だな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上がり框(かまち)へ煙草盆をブラ下げて来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お願い」上がり框(がまち)に腰をおろした平次の袂(たもと)へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お願ひ」上框(あがりかまち)に腰をおろした平次の袂へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上り框(がまち)に置いた長いのを引寄せます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上(あが)り框(がまち)に両手を突き重ね...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...あの太い鉄の框(わく)で頭から胸部を滅茶滅茶に打たれて...
平林初之輔 「予審調書」
...夫の腕をささえて上り框(がまち)に腰をかけさせ...
本庄陸男 「石狩川」
...此処では根太や框の間に一尺から一尺五寸幅ぐらいの板を切って張りつめる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...土間へ膝(ひざ)をつき上り框(がまち)に凭れかかって...
山本周五郎 「柳橋物語」
...漆(うるし)で塗ったように黒くなっている店先の框(かまち)まで出て来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...首をさし込むために洋服掛けの扁平な肩のようなざっとした框(わく)が作ってあって...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
...その框から紐が四本出ていて...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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