...框(かまち)から顏(かほ)を出(だ)すと...
泉鏡太郎 「十六夜」
...框(かまち)がすぐに縁(えん)で...
泉鏡花 「縁結び」
...靜かに爐邊の上り框に腰を卸した...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...上り框(がまち)で番頭に草履の紐(ひも)を結んで貰っていたお久の今朝のいでたちとが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...お庄は上(あが)り框(がまち)のところに膝を突いて...
徳田秋声 「足迹」
...上(あが)り框(かまち)から草鞋(わらじ)を穿(は)き...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど上がり框(かまち)の影になって誰にもちょっと気の付かない辺(あたり)から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上框(あがりかまち)に崩折れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...框(かまち)に腰を下して...
火野葦平 「糞尿譚」
...さっき雑誌が出来てきてね」西尾は上り框の鞄を引き寄せて...
矢田津世子 「茶粥の記」
...平五は上り框へ腰を掛け...
山本周五郎 「末っ子」
...一尺ばかりの土間からすぐ二帖の上り框になっている...
山本周五郎 「末っ子」
...上(あが)り框(かまち)に仁王立ちに突立ったまま...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...上框(あがりかまち)の燈火(あかり)の下に来てよく見ると……どうだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...窓の框(かまち)に瓶の底を載せて...
夢野久作 「一足お先に」
...上り框(かまち)から表の方を眺めている勘次の母におそいかかった...
横光利一 「南北」
...お米は上がり框(がまち)の日和(ひより)下駄を見て...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そのまま上がり框(がまち)へおいて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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