...格天井の隅の一枚が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そして彼の消えたあとへ、格天井の板が、元通り、ピッタリとはめ込まれた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...やっぱり目(め)丈(だ)けは格天井を見つめたまま...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...格天井の一枚をはずして出入り出来るようにしたのも...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...唄い終ると新生寺さんは格天井を見詰めながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...高い高い穹窿(アーチ)形の格天井(ごうてんじょう)……そこに吊された何千年来のものともわからぬ古風な龕灯(がんどう)や...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今日でも武家時代の記念物として残されてゐる大名屋敷の表門の光景、既に取壊されたらしい表玄関から、床の高い御殿の内部に立ちつゞいた襖、長押の処々に輝いてゐた釘かくし、欄間や格天井、それから広い座敷の幾室かを見透しに海老茶色の毛氈の敷きつめられてあつた事などが、おぼろ気ながら思ひ返されるばかりである...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...白木(しらき)の格天井(ごうてんじょう)やらを眺めた...
夏目漱石 「行人」
...悉く下の大広間の格天井(ごうてんじょう)に描かれた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寺の格天井(がうてんじやう)が一と小間が痛んで居るのを氣にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それをどうしたか知つてるか」「お寺の格天井の檜板だと言つて居ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...格天井を金泥で塗りつぶし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...格天井(ごうてんじょう)の絵でもながめているかのような風である...
吉川英治 「新書太閤記」
...格天井(ごうてんじょう)を仰ぐと...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひと気もない大広間の格天井(ごうてんじょう)には...
吉川英治 「新書太閤記」
...格天井(ごうてんじょう)の牡丹(ぼたん)の図も炎であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...仄暗い格天井へ、二間に配られてある燭台の明りが、静かな明りの暈(かさ)を投げている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...格天井(ごうてんじょう)の組みとか...
吉川英治 「親鸞」
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