...御夫婦御親子(ごしんし)のかたがたは格別に候へども...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...いくら考えてみても格別にこれといった所もないので...
魯迅 井上紅梅訳 「幸福な家庭」
...だが彼は格別にそれに憤慨するようなこともなく...
海野十三 「心臓盗難」
...秋の日暮の物淋しさが格別に感じられます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...格別に見事なもので...
太宰治 「新ハムレット」
...そう格別に面倒を見る筋合はないのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...従って家内じゅうのだれにも格別に愛せられなかった...
寺田寅彦 「備忘録」
...たまの運動が格別になる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...併しけふは格別にむづかしい日であつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...今日では格別に攻撃する人も無くなりつつあるが...
内藤湖南 「聖徳太子」
...この人と格別に往來をしたが...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...格別に目立つまでのことなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...稽古をして貰いたいとも格別におもわなくなった...
正岡容 「小説 圓朝」
...格別に用心するやうにと云ふ達(たつ)しがあつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...彼等の感じたものは格別に理解しやすかったので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...お上では格別に驚かれた様子も無いばかりか...
夢野久作 「殺人迷路」
...御一族中でも格別に思し召されればこそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのため我々はその地の氷面以下の層には格別に重要な目玉がいまだに残っているに違いないと考えた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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