...御夫婦御親子(ごしんし)のかたがたは格別に候へども...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...有来候神社嶽之参詣を格別に候得共...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...もっとも僻村なのですから格別に美味(おい)しいものとか...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...その多き中にも格別に目をおどろかすほどの珎奇(ちんき)の物は无(なき)ものなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...従って家内じゅうのだれにも格別に愛せられなかった...
寺田寅彦 「備忘録」
...しかし名古屋は格別に暑いらしいが...
外村繁 「日を愛しむ」
...併しけふは格別にむづかしい日であつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...そしてそれは彼の耳には格別によく響き入つた...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...そう格別に驚くほどのことでもなかったのである...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...今は格別にさわぎ立ててグレゴールを追い立てているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...一座は、男と女と入りみだれる乱戦になっていて、金五郎とお京とが、さしつさされつしながら、親しげに話している姿など、格別に、目立ちはしない...
火野葦平 「花と龍」
...格別に目立つまでのことなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...其辺は格別に注意す可き所なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...六種の版本について格別に六種の訳本を出すことは無用の業である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...格別に事を闕かず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...格別に用心するやうにと云ふ達(たつ)しがあつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...幼ない人たちには格別におかしいのであった...
柳田国男 「海上の道」
...彼等の感じたものは格別に理解しやすかったので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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