...そのような時はまた格別に嬉しい...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...もっとも僻村なのですから格別に美味(おい)しいものとか...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...ヨブ記の如きは格別にもしかるのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...風味も格別にいただきました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今日の沼の色の鮮かさは格別に見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてそれは彼の耳には格別によく響き入つた...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...そう格別に驚くほどのことでもなかったのである...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...一座は、男と女と入りみだれる乱戦になっていて、金五郎とお京とが、さしつさされつしながら、親しげに話している姿など、格別に、目立ちはしない...
火野葦平 「花と龍」
...格別に目立つまでのことなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...大正年代の作品でありながら大正情調格別になく単に川柳詩として秀れてゐると云つた風な作品も少くない...
正岡容 「大正東京錦絵」
...六種の版本について格別に六種の訳本を出すことは無用の業である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...格別に體系の概念と關係あることを述べた...
三木清 「歴史哲學」
...この人たちの作品よりも格別にすぐれているという保証はどこにも無いところの私などが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...随分珍味だろう」大原「そう聞いてみると格別に美味く感じるね...
村井弦斎 「食道楽」
...格別に事を闕かず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼等の感じたものは格別に理解しやすかったので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...格別に珍奇な手法を弄(ろう)するわけではなく...
山本周五郎 「雨あがる」
...お上では格別に驚かれた様子も無いばかりか...
夢野久作 「殺人迷路」
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