...御夫婦御親子(ごしんし)のかたがたは格別に候へども...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...いくら考えてみても格別にこれといった所もないので...
魯迅 井上紅梅訳 「幸福な家庭」
...章句の中には格別に時代が決定されていませんので...
上村松園 「砧」
...もっとも僻村なのですから格別に美味(おい)しいものとか...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...風味も格別にいただきました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...格別に見事なもので...
太宰治 「新ハムレット」
...あれは格別に主人の計らいで公けにそうしたのであったが...
近松秋江 「黒髪」
...今日では格別に攻撃する人も無くなりつつあるが...
内藤湖南 「聖徳太子」
...頭が一切空虚なので格別に感じやう筈もなかつたが...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...この人と格別に往來をしたが...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...今は格別にさわぎ立ててグレゴールを追い立てているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...其辺は格別に注意す可き所なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...大正年代の作品でありながら大正情調格別になく単に川柳詩として秀れてゐると云つた風な作品も少くない...
正岡容 「大正東京錦絵」
...この人たちの作品よりも格別にすぐれているという保証はどこにも無いところの私などが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この事実を知っている者には格別におかしいのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この事に就いては格別に不審を起した事もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...御一族中でも格別に思し召されればこそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...この『竹取物語』は格別に古體である...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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