...だが彼は格別にそれに憤慨するようなこともなく...
海野十三 「心臓盗難」
...風味も格別にいただきました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...秋の日暮の物淋しさが格別に感じられます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...格別に見事なもので...
太宰治 「新ハムレット」
...従って家内じゅうのだれにも格別に愛せられなかった...
寺田寅彦 「備忘録」
...今日の沼の色の鮮かさは格別に見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この人と格別に往來をしたが...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...そしてそれは彼の耳には格別によく響き入つた...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...そう格別に驚くほどのことでもなかったのである...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...格別に目立つまでのことなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...悲しそうであったが格別におどろきもせず...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...稽古をして貰いたいとも格別におもわなくなった...
正岡容 「小説 圓朝」
...格別にすぐれた事や変った事や独創的な事など...
三好十郎 「恐怖の季節」
...格別に交際(つきあい)をしなくなっております...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...格別に事を闕かず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此家では夫(それ)が格別に盛(さかん)になつてゐる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...お宗旨の事は格別に思っていらっしゃらないようね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼等の感じたものは格別に理解しやすかったので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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