...この根深い因襲を根本から剿絶(そうぜつ)する事が容易でなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...儒教の根深い両元主義も...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...両国の親和に根深い基礎を与えてくれるであろう...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...病原は根深い...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...彼の習慣はあまりに根深いものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう根深い弱点の意識のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...案外根深い所から来ているのであって...
豊島与志雄 「変な男」
...実感としては仄暗い力強い根深い不気味な...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...根深いのじゃから...
直木三十五 「南国太平記」
...人類の根深い偏見に打ち勝ち...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...地球の肌の長い/\歴史と種々の形相に対する根深い愛着からだ...
前田普羅 「普羅句集」
...自然の法則と人類の情欲から生ずるもっと根深い禍害の原因に比べれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...紀子さんは考えちがえしていらっしゃるようね」それを押しかえして迄云いつのるほど紀子も根深いものをもっているのでもない様子である...
「今朝の雪」
...実に根深いところの左翼に対する反感に出発しているようですねえ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...どんな場合にどんな目に逢っても取替えようのない根深い態度になっている...
三好十郎 「ゴッホについて」
...かれらの心に刻まれた刻印がいかに根深いか...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...月夜の風邪(かぜ)はいっそう根深いものとなったらしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...敬虔家の情熱が根深い習俗として社会を支配しているのである)...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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