...彼の日常生活の細目(さいもく)を根気よく書いてよこしました...
芥川龍之介 「開化の良人」
...根気よく御遣(おつかわ)しになりました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...悪魔は、早速、鋤(すき)鍬(くは)を借りて来て、路ばたの畠を、根気よく、耕しはじめた...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...根気よくうごいていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...棒切れでそれを根気よく叩かせた...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...それでも彼は背中の皮を根気よく撫でてやりながら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...根気よく小さい窓から身体を延して...
直木三十五 「大阪を歩く」
...床へはひつてから一流のものさびしい節をつけて一晩に一首二首と根気よくおぼえさせた...
中勘助 「銀の匙」
...それは必ず出来るという確信を持っていつまでも根気よくやっておれば...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...其実摯実(しじつ)な批評眼をもって「土」を根気よく読み通したのである...
「『土』に就て」
...根気よくお待ちになりました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...りよは一軒々々根気よく玄関に立つたが...
林芙美子 「下町」
...私は知らず識(し)らずの裡(うち)にそれらの莟を根気よく数えたり...
堀辰雄 「美しい村」
...拙(まず)い手蹟で根気よく英字を書留めているのに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...根気よく見つけてゆく人間を作らなければなりません...
宮本百合子 「新しい躾」
...監督アウグスト・ジェニーナは人間再出発の自然的条件として沙漠というものを実に根気よく繰り返し繰り返し見せている...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
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夢野久作 「猟奇歌」
...根気よく影をつけていた浜島庄兵衛の日本左衛門には...
吉川英治 「江戸三国志」
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