...根気よく立番をしていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...北川氏は根気よくこの小人を手なずけて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...渓流はその重り合つた山の根を根気よく曲り曲つて流れて居るが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...てんで相手にしないつもりでいたがどこまでも根気よくついて来て...
寺田寅彦 「案内者」
...根気よく同じような声を出して子供をゆすぶっている...
寺田寅彦 「イタリア人」
...鯨の筋を張った弓の弦で綿の小団塊を根気よくたたいてたたきほごしてその繊維を一度空中に飛散させ...
寺田寅彦 「糸車」
...それからまたどの映画にも必ず根気よく実に根気よく繰返される退屈な立廻りが...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...根気よく愛するようにつとめて御覧なされ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...頼むから一本」平次は根気よく絡み付きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いくども根気よくやり直してどうにかやりこなし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...根気よくシュラー氏を待っている...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...途々根気よく頬ばつてゐた向日葵(ひまはり)の種の殻を吐きだすことも打ち忘れてぼんやりと考へこんでしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は知らず識(し)らずの裡(うち)にそれらの莟を根気よく数えたり...
堀辰雄 「美しい村」
...彼は根気よくその仕事をしていた...
堀辰雄 「聖家族」
...ソヴェトの作家及出版者たちの参考にするために根気よく記録し整理しはじめた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...権六の足腰を根気よく揉んだそうな」「…………」秀吉はともかく...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾つぶ宛(ずつ)かを根気よく噛んでは...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...帽子を根気よく探す夢を見た...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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