...我等は現實の自己と現實の人生とを根本的に改造することを外にして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それは愛己主義の意味を根本的に破壊しようとする恐るべき傾向であるからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その記者たちの語法が我らのそれと根本的に相違せるは忘るべからざる事である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...時間や空間の概念が根本的に変革されたというまでである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...治安維持法というものの精神を根本的に誤解しているようだ...
戸坂潤 「社会時評」
...いまわたしたちの役割は根本的に変わってしまって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それで人間の活力と云うものが今申す通り時の流を沿うて発現しつつ開化を形造って行くうちに私は根本的に性質の異った二種類の活動を認めたい...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...これが市蔵の僕と根本的に違うところである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それによってわれわれの頭脳のはたらきを根本的に改造し...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...前のものとは根本的に差別される...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...西洋のゼントルマンと根本的に別種である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...根本的にそれらが理解できなくなるやうなことにもなるでありませう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...即ち史觀の問題は、根本的には、歴史學の對象であり、それに就いて科學的方法論的研究がなされる存在としての歴史の存在そのものの把捉の仕方に關係してゐる...
三木清 「歴史哲學」
...然るに如何なる方向に存在論的決定がなされるかといふことは根本的には如何なる種類の人間學がとられるかといふことに相應する...
三木清 「歴史哲學」
...欠陥が根本的にどんな作用を及ぼすかということは場合場合によってちがうという風に観る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...根本的に深く永いものであったし...
三好十郎 「恐怖の季節」
...根本的に違うところがあるらしいという気がしてきたのです...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...根本的に談判が破裂しないにも限らぬと云う状況になったから為方がない...
森鴎外 「雁」
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