...あらゆる点において根本的に差別されているものとはいえない...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...根本的に建て直す必要のあることが分った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つまりはそういう構造物の科学的研究がもう少し根本的に行き届いていて...
寺田寅彦 「断水の日」
...根本的に相反した条件におかれていることさえが発見されるのである...
戸坂潤 「科学論」
...これをチャンスに根本的につくり上げようと思う...
戸坂潤 「獄中通信」
...第二次補充計画にぞくする未建造十六隻の水雷艇の設計も根本的に立て直さねばならぬということになり...
戸坂潤 「社会時評」
...これが市蔵の僕と根本的に違うところである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...根本的に周囲の境遇は動かすべからざるものと云う一大仮定の下(もと)に発達しているのだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...根本的には変革を来たし得なかった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...もっと根本的には貪(むさぼ)ってあくことを知らない知識慾とから哲学に向った...
三木清 「語られざる哲学」
...従つて根本的にはかの分極性と高昇との関係において捉へられた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...そしてそれは根本的には...
三木清 「歴史哲學」
...この區分が最も屡々三分法であること――五分法をとつてゐるものも根本的には三分法の基礎の上に立ち...
三木清 「歴史哲學」
...然るに如何なる方向に存在論的決定がなされるかといふことは根本的には如何なる種類の人間學がとられるかといふことに相應する...
三木清 「歴史哲學」
...働く権利が根本的に守られていれば...
宮本百合子 「幸福の建設」
...根本的に反対な見解をもっていた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...根本的に深く永いものであったし...
三好十郎 「恐怖の季節」
...卒業し現在に於ては根本的に全く健全な地盤の上に生れ変り得ていると自ら確信しても...
三好十郎 「俳優への手紙」
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