...あの二人を疑うことは根本的に間違っています」そこで河野は嘗(かつ)て私に解きあかした時間的不合理について説明しました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...傳來の思想と根本的に分離するのは...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...もう一歩根本的に考えてみると畢竟(ひっきょう)わが国において火災特に大火災というものに関する科学的基礎的の研究がほとんどまるきりできていないということが究竟(きゅうきょう)の原因であると思われる...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...根本的には世界文学の問題である...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...但しここに政治的と呼ぶものは政治学的な概念ではなくて、より根本的に、社会科学的な概念でなければならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...決して根本的に救済されるのではない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この点でそれはブルジョア的な所謂「経済学」と根本的にその科学的性格を異にする...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...原子爆弾のできた今日となっては何人も戦争に対する態度を根本的に変えなくてはならぬ...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...しかしこの比較は根本的に間違えている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...詩の情操が根本的にちがつてゐる...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...しかもそれは、客觀的乃至自然的現象としての死が同じく客觀的乃至自然的現象としての生に對していかなる關係に立つか、根本的にいつて、かかる現象としての死ははたして又いかにして必然的事實として承認されるか、などの問題と混同せらるべきでない...
波多野精一 「時と永遠」
...物を見る場合のそれとは根本的に區別されねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...彼らはサルタンが設定した課税を根本的には改変することは出来ないけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...二つとも根本的には現実に対する「火」の消耗から来ている...
三好十郎 「恐怖の季節」
...根本的に違ったものであることに...
吉川英治 「脚」
...何か未知かつ根本的に分類不能な大型有機体...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...根本的に変更したものはない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...その芸術的価値において根本的に規定するものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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