...辛うじて木株や松の根方などで踏み止まる...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...椰子の木の根方(ねかた)をさがして...
海野十三 「恐竜島」
...年経る欅の根方に腰を下したまゝ...
谷崎潤一郎 「少年」
...松の根方に転がっている金一封を暫らくながめていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても松の根方から離れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「なるほど――こいつは参り申した、その一千〇八年前は如何様(いかよう)の時代でござったか、それを承りたいのでござる」「さよう――」そこで、よたとんは、当然、自分の縄張うちに来たので、頷(うなず)いて胸思案を試みた後、やや反り身になって、「さよう、今年すなわち慶応の三年は皇紀二千五百二十年じゃによって、今より千年の昔は――さよう――延喜(えんぎ)天暦(てんりゃく)の頃になり申すかな」「ははあ」と金茶金十郎が感心して、「して、それに八年を足し申すと……」取ってもつかぬ愚問を提出した時に、お角親方の大一座が、松の根方で、ひときわ陽気に囃(はや)し立て、うたい立てました――志賀、からさきの一つ松まつは憂(う)いもの、つらいもの憂いもつらいもここはなぎさの一つ松ヨイトコ、サッサノ百七十お角親方一座の興が、全く酣(たけな)わなる時分に、湖水の一方から、矢のようにこの岸へ漕ぎ寄せて来た二はいの舟がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして私は松の根方に一人の女の俯伏して居るのを見て喫驚した...
長塚節 「隣室の客」
...大きな黒松の根方(ねがた)のところへ行って...
夏目漱石 「坑夫」
...灰色(はいいろ)の幹(みき)の根方(ねがた)に...
夏目漱石 「それから」
...しまいには二人とも杉の根方にうずくまって動けないのか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...松の根方にもがき苦しんでいた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...松の根方に縛り付けられ...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...掘立柱の根方のところをひとわたり調べまわっていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...垣の根方(ねがた)に大きな穴を掘って見たり...
二葉亭四迷 「平凡」
...その根方の方は白く...
三好達治 「柘榴の花」
...さも大切そうに根方(ねもと)に砂を被せておりまするところがねうちで……しかし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...吉弥は、柳の根方へ寄り、あざやかに、黒衣の女の縛めを切り解(ほど)いて、「さっ、おっ母さん、今のうち……」と、扶(たす)け起して、走りかけた...
吉川英治 「大岡越前」
...その敵のありどころは」松の根方(ねかた)から上をあおいで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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