...全然根拠のない臆測を公然と真実めかして話すのも憚(はばか)られるのか...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...根拠のないことなど...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...もとより毫も根拠のない空論に過ぎぬ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...この手紙の内容は大した根拠のないものであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...辰年(たつどし)には火事や暴風が多いというようなこともなんら科学的の根拠のないことであると思われるが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それ以外の根拠のない場合が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そしてわいわい騒ぎたてるまんなかに坐りあらゆる智慧をしぼつて相手の根拠のない議論を打ち破つた...
中勘助 「銀の匙」
...或る異常な(一見根拠のない)感情が私を通って流れた...
中島敦 「光と風と夢」
...根拠のない好悪を発表するのを恥じて...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...妻は断固として私の疑いの根拠のない事を主張しました...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...しかしこれは全く根拠のない想像である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...やっとこの頃普通にかえりましたから信用しなかったのも全く根拠のないことではないわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...決して全然根拠のない迷信と同一視することが出来ないばかりか...
武者金吉 「地震なまず」
...もはや根拠のないものになろうとしている...
柳田国男 「山の人生」
...社会思想の根拠のないものはだんだん指導性を失って来た...
山本実彦 「十五年」
...もちろん根拠のないものだから...
山本周五郎 「季節のない街」
...江戸時代に行われた全く根拠のない院本物...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この十一面観音に天平の痕跡を認めるのも根拠のないことではないということになる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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