...數知れぬ倍音と融け合つて根強い響を發することもなく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ぼんやりながら根強い...
谷譲次 「踊る地平線」
...ある根強い要求に共鳴をさせるところがありはしまいか...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...根強いような婆さんの声が...
徳田秋声 「足迹」
...その存在は根強いものであり...
徳田秋声 「縮図」
...この根強い希いが芸術を生み...
戸坂潤 「思想としての文学」
...どこかへ行っておしまいになったのかもしれませんよ』老人はアリョーシャの根強い質問に対して答えるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
......
中原中也 「山羊の歌」
...生命に對する根強い執着(しふぢやく)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...根強い疑(うたが)ひを長い間持つて居たといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あんまりやる事が根強いので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たえず復讐心に燃えた根強い一面は...
室生犀星 「幼年時代」
...歴史はいつも根強い暗示を以(もっ)て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...決してこれによって根強い全民衆の迷信を...
柳田国男 「山の人生」
...根強いものであるかが推察された...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼の中に根強い魅力として残っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分は猶(なほ)他(た)の婦人に於て仏蘭西(フランス)婦人固有の元始的な根強い優れた本性(ほんしやう)を認め得(え)られると信じます...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...また義伝公毒害のことから徳川家へ根強い怨恨をふくんでいる訳――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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