...個人的先駆者の力によらなければかの仏蘭西(フランス)革命の巨濤も遂に社会をその根底から震憾させることは出来なかつたであらう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...江戸特有の遊里情調もまた根底から破壊されて殺風景なただの人肉市場となってしまった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...日本の旧来の道徳を根底から破壊した...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...ほとんどその根底から新面目を施さねばならぬこととなるのです...
大杉栄 「獄中消息」
...其の根底から造ることを努めねばならぬ...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...根底から修養を仕直しするの覚悟があるならば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...いずれは樵夫(やまがつ)か猟師たちの陋(むさ)くるしい小舎であろうと考えていた我々の想像は根底から覆されて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ところがある日その神聖な規律を根底から破棄するような椿事(ちんじ)の起こったのを偶然な機会で目撃することができた...
寺田寅彦 「あひると猿」
...もしくは今の生活を根底から改めるか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...経済的根底から解剖して描くべきである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...芸術学そのものの体系は根底から動揺するということになるのである...
中井正一 「美学入門」
...これまでの芸術理論を根底からくつがえし...
中井正一 「美学入門」
...やはり根底から震撼されるとともにはじめて文学のスタートを切る気持に突きやられたのではないかということです...
原民喜 「ある手紙」
...参謀本部の作戦計画を根底から混乱させるようなこともしばしばだったが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...作者がその骨組を根底からくつがえして...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...彼女に対する其の事までが根底からくつがへされてしまふやうな気がしてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...根底から変化させられる...
宮本百合子 「木の芽だち」
...こう何年も信長と対立し信長の統業を根底から邪(さまた)げるものとはなり得ない...
吉川英治 「黒田如水」
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