...組織が根底から一變せられたから革命といふのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...個人的先駆者の力によらなければかの仏蘭西(フランス)革命の巨濤も遂に社会をその根底から震憾させることは出来なかつたであらう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...「君の寝室はこの事件に関して僕の立てていた推定を根底から引繰り返してしまった...
海野十三 「地球発狂事件」
...形式的主義を根底から破壊した...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...何か新しい学説が発表せられるごとに自然淘汰説は根底から覆されたという評判が立ち...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...いずれは樵夫(やまがつ)か猟師たちの陋(むさ)くるしい小舎であろうと考えていた我々の想像は根底から覆されて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...もしくは今の生活を根底から改めるか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...だが、何うしていいか、ただ、己を苦しめて修練に修練を重ね、極度に、精神力を発揮することだけしか修業して来なかった兵道家にとって、談笑の中に、数町を距てて音信を通じ、器物によって、真正のままの肖像を写す不思議を見ては、三十年、四十年の長年月、暑熱に耐え、厳寒と闘って修業して来たことを、根底から、覆(くつがえ)されているとしか思えなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...二 原子爆弾の威力原子爆弾の威力が戦争に対する人の観念や態度に根底からの変改を齎らし...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...自分の見込みを根底から引つくり返されたの業(ごふ)をにやして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やはり根底から震撼されるとともにはじめて文学のスタートを切る気持に突きやられたのではないかということです...
原民喜 「ある手紙」
...今度は根底から細心の吟味を重ねて非常に岩乗な普請にした...
原民喜 「原爆回想」
...妾のたった今までの自信が根底からくつがえされたような気がした...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...性格上の根底から相憎み合つてゐる上からは...
牧野信一 「ゾイラス」
...これらの弊風を「根底から改革すべし」と意気捲いて居ります...
牧野信一 「月あかり」
...数学者必ずしも大詩人たり得べからずとの見解を根底から打ち砕くものでなければならぬ...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...自身も根底からうちひしがれた...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...根底から変化させられる...
宮本百合子 「木の芽だち」
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