...個人的先駆者の力によらなければかの仏蘭西(フランス)革命の巨濤も遂に社会をその根底から震憾させることは出来なかつたであらう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...江戸特有の遊里情調もまた根底から破壊されて殺風景なただの人肉市場となってしまった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...随分手きびしい極端な議論もあったけれども国民の思想を根底から破壊しようとかかった...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...根底から覆してしまうような出来事であった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...これは一回全部を覆して根底から新たに築き直さなければ駄目であると考える人も出てくるが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...その根底から造ることを努めねばならぬ...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...いずれは樵夫(やまがつ)か猟師たちの陋(むさ)くるしい小舎であろうと考えていた我々の想像は根底から覆されて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...アインシュタインの研究によってニュートンの力学が根底から打ちこわされた...
寺田寅彦 「春六題」
...長いあいだ叔母の体が根底から壊されていることや...
徳田秋声 「足迹」
...古典の形式主義を根底から覆(くつが)えそうとしたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...土地と民権のための自由民権闘争のほうはいたる大波が明治政府を根底からゆさぶった革命期にあたって...
服部之総 「望郷」
...やはり根底から震撼されるとともにはじめて文学のスタートを切る気持に突きやられたのではないかということです...
原民喜 「ある手紙」
...今度は根底から細心の吟味を重ねて非常に岩乗な普請にした...
原民喜 「原爆回想」
...僕は根底から震駭された...
原民喜 「災厄の日」
...全国の人心を根底から転覆して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...文学哲学の価値を一旦根底から疑って掛らんけりゃ...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...数学者必ずしも大詩人たり得べからずとの見解を根底から打ち砕くものでなければならぬ...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...根底から不具にしてしまった形だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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