...枝の垂れた根上り松に纜(もや)いまして...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...屋根上や、特にそのために造られた高い塔の上の広告燈が、(さあそろそろ初めましょうよ)とでも言うように二つ三つ、まだ暮れきらない薄明りの空に明るくなりまた暗くなりしていた...
相馬泰三 「六月」
...早くいえば第一階は機根上等の人のみに行われる教義...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...屋根上の欄干から互いに呼び合ったり...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...防寨(ぼうさい)の少し外にある七階建ての人家の屋根上になっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...屋根上の物干台に出で涼を取る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...屋根上の物干台に花むしろを敷き...
永井荷風 「来訪者」
...聖道門(しょうどうもん)の修業は正像の時の教えであるが故に上根上智のものでなければ称することは出来ない...
中里介山 「法然行伝」
...大きな椰子の根上りした...
中島敦 「環礁」
...大きな椰子の根上りした...
中島敦 「環礁」
...文科大学生の根上三吉は机の前から起ちあがり...
中村地平 「悪夢」
...根上惣之助さんの御名前を御存知でせう」女は畳みかけるやうに訊ねてきた...
中村地平 「悪夢」
...すぐに根上惣之助が地方官としてその地方に如何に功績があつたかを...
中村地平 「悪夢」
...あの根上りの飛上った小さな丸髷(まるまげ)が...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...見えない屋根上の窓からも「ピュウピュピュウピュ」と口笛で答へる...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...女根上に毛ありや〉と...
南方熊楠 「十二支考」
...茶店の屋根上へ落ちる刀...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...共にスルリと屋根上へ脱け出していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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