...アパートのてっぺんの屋根上の雨(あま)どいの...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...枝の垂れた根上り松に纜(もや)いまして...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...屋根上や、特にそのために造られた高い塔の上の広告燈が、(さあそろそろ初めましょうよ)とでも言うように二つ三つ、まだ暮れきらない薄明りの空に明るくなりまた暗くなりしていた...
相馬泰三 「六月」
...雁はやがて根上りと云う処まで往って...
田中貢太郎 「雁」
...屋根上の物干台に出で涼を取る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...屋根上の物干台に花むしろを敷き...
永井荷風 「来訪者」
...聖道門(しょうどうもん)の修業は正像の時の教えであるが故に上根上智のものでなければ称することは出来ない...
中里介山 「法然行伝」
...大きな椰子の根上りした...
中島敦 「環礁」
...大きな椰子の根上りした...
中島敦 「環礁」
...根上惣之助さんの御名前を御存知でせう」女は畳みかけるやうに訊ねてきた...
中村地平 「悪夢」
...すぐに根上惣之助が地方官としてその地方に如何に功績があつたかを...
中村地平 「悪夢」
...あの根上りの飛上った小さな丸髷(まるまげ)が...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...見えない屋根上の窓からも「ピュウピュピュウピュ」と口笛で答へる...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...女根上に毛ありや〉と...
南方熊楠 「十二支考」
...どうしてこんな屋根上(やねうえ)から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いったいどこから屋根上へのぼったのか血気(けっき)な若侍にしてもふしぎなくらい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...土塀門の屋根上で...
吉川英治 「新書太閤記」
...共にスルリと屋根上へ脱け出していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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