...消えている街灯の根っこに...
海野十三 「疑問の金塊」
...一寸見付からない様な雑木林の根っこへ一面に踏ン付ける様にして捨ててあったものです...
大阪圭吉 「花束の虫」
...恰も枯木の根っこを抜くように五六本ぞろ/\と手についた...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...これもぶくぶくに肥って赤ら顔のパンテレイモンが肉ひだのついた頸(くび)根っこを見せて馭者台に坐り込み...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...一たんあの猿を頸根っこの抑え手のない自由の天地へ放して見給え...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...暗がりの中の遠目には木の根っこのように見えた...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...自分の元の低い鼻までも根っこからなくなって...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...五丈? まばらな枝に楢(なら)の葉に似た濶葉をつけて根もとになにかの古い根っこ二株と無惨に裂けた枯木の幹が横倒しに水につかっている...
中勘助 「島守」
...すると御父さんがあの乾(いぬい)に当る梅の根っこを掘り始めるからと云いつけた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そのまま女の首根っこを掴んで家へ入ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土手から川へ転がされて柳の根っこに獅噛(しが)み付かなかったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伝右衛門親子は久兵衛に頸根っこを捉(つか)まれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木の根っこの一つに腰をおろしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山の斜面を木の枝や根っこに掴まりながら逃げて行くのだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...大地から掘りだした木の根っこのような無愛想な青年だが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...あんな木の根っこのような男はごめんだといい...
久生十蘭 「白雪姫」
...それを動かすには巨木の根っこを持ち上げるほどな力が要(い)りそうに思われる...
吉川英治 「黒田如水」
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