...「根かぎり書きつづけろ...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...あぶら汗と冷汗をだして書いた根かぎりのものではあらう...
小穴隆一 「二つの繪」
...連呼しながら、僕は、両頬(りょうほお)に伝う熱い涙を感じたが、それを拭(ぬぐ)おうともせず、なおも石油ポンプの把手を、力のかぎり、根かぎり押した...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...私が根かぎり精かぎり叫ぶ聲を...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...どうかすると僕は彼のなかに潜む根かぎり明るい不思議な力を振り仰ぐやうな気持だつた...
原民喜 「火の子供」
...それはまだ何ものかを根かぎり堪へようとしてゐる姿でもあつた...
原民喜 「火の子供」
...根かぎりお力ぞえいたしますから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...根かぎり世話してあげようと思った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...彼自身は力かぎり根かぎり一散に駈けてゐるのだ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...祖父は根かぎり眼を瞠(みは)つてゐたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...腕かぎり根かぎり斬ったり射ったりしてえもんだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...足の限り根かぎり逃げ出しているに違いありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...――と、すれやあ、今生の根かぎり、楽しむしか手はねえじゃねえか...
吉川英治 「大岡越前」
...こう見えてもこんがら重兵衛の筋金(すじがね)からは火を吹くんだ!」「せいたか藤兵衛が命限り根かぎり薙(な)ぎ廻るから覚悟をしろッ」云うが早いか...
吉川英治 「剣難女難」
...根かぎり」「やろうとも...
吉川英治 「新書太閤記」
...「グワッ!」根かぎり...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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