...栴檀(せんだん)の木稲荷の絵馬売の老婆に託して...
江見水蔭 「備前天一坊」
...栴檀は双葉より香ばしいといいますが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...直ちに雑木林の栴檀の根元が掘り返えされ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...赤栴檀だつて!」豊和はさう言ふなり...
薄田泣菫 「茶話」
...今だから言ふがこの香こそ名代(なだい)の赤栴檀だよ...
薄田泣菫 「茶話」
...」「え、赤栴檀だつて...
薄田泣菫 「茶話」
...境界の青桐(あおぎり)と栴檀(せんだん)の葉の隙間(すきま)から...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つんではたべるパパとボウヤ旅の人とし休んでゐる栴檀の花や葉やまいにちいちにち掘る音を聞かされる(温泉掘鑿)六月八日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...栴檀(せんだん)の樹の根に腰をおろし...
中村地平 「南方郵信」
...衆生のために栴檀功徳仏を希うて苦しみ給うた大釈尊も...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...象牙や孔雀や猿猴や栴檀などといふものがオピルといふ港から輸出された...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...牛頭栴檀(ごずせんだん)の香とかこわいような名だけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「ヤッ」と一声栴檀刀(せんだんとう)を打ち込んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...かような目にも会うのだ! 馬鹿めッ」と河内房が続けて栴檀刀(せんだんとう)をもって擲(なぐ)りかけて来たので...
吉川英治 「剣難女難」
...虚空(こくう)に飛(と)んだ栴檀刀(せんだんとう)一太子流(たいしりゅう)の作法(さほう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...右手(めて)に白みがきの栴檀刀(せんだんとう)を引ッさげていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...坂の途中に今見えた「曹洞宗(そうとうしゅう)大学林栴檀苑(せんだんえん)」と書いてあった門がその入口なのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...栴檀香(せんだんこう)を焼(た)きて供養をなし...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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