...山毛欅の大樹に通行者の姓名や時日が記してあるのを栞(しおり)として...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...今の新潮社の前身新聲社から「水彩畫の栞」という當時唯一のハイカラの畫の本をその人が書いたのを讀んでゐたのが縁で...
竹久夢二 「砂がき」
...武士は栞戸(しおりど)を開けて外に出た...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...谷川士清の和訓栞「くぬぎ」の條に云く...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...有合せでも何でもいいから栞(しおり)を入れて置くべきもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...中からヌーボー式に青い柳を染めて赤瓦の屋根が少し見える栞(しおり)があらわれる...
夏目漱石 「虞美人草」
...間から紫の栞(しおり)の房が長く垂れている...
夏目漱石 「虞美人草」
...栞(しおり)代りに撒(ま)いたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次には何よりの栞(しおり)になったのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その尋常でないと云ふ事柄が却て真理の街(ちまた)を教へる栞になるのだね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...わたくしは此より此詩暦を栞(しをり)とし路傍(こう)として...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一『和訓栞(わくんのしおり)』に依れば蓑(みの)の語源は「身荷(みに)の義なるべし」とある...
柳宗悦 「蓑のこと」
...『温故之栞』には『夫木集(ふぼくしゅう)』の大炊御門為佐(おおいみかどためすけ)の歌...
柳田國男 「地名の研究」
...『嚢抄(あいのうしょう)』に「元三のお薬温むたたらなどは世の始めの物なりしが云々」とあり(和訓栞)...
柳田國男 「地名の研究」
...(温故之栞(おんこのしおり)十四...
柳田國男 「日本の伝説」
...(越後野志と温故之栞(おんこのしおり)...
柳田國男 「日本の伝説」
...『温故之栞(おんこのしおり)』(巻十)にはこの国の水田生産のことを記して...
柳田国男 「木綿以前の事」
...針差しとか料理の栞(しおり)とかいうようなものに返送料までつけてやることは二の足をふむのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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