...山毛欅の大樹に通行者の姓名や時日が記してあるのを栞(しおり)として...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...栞(しおり)の境においたのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...栞(しおり)にしようと思う...
中勘助 「島守」
...あわてて栞をはさむ余裕がなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...間から紫の栞(しおり)の房が長く垂れている...
夏目漱石 「虞美人草」
...平次の智慧で殘して行つた栞(しをり)を探すより外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水肌すれ/\に浮かした目印の栞(しをり)が見えたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...栞(しおり)代りに撒(ま)いたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを栞((しを))りに我れも極楽へと心にや定めけん...
樋口一葉 「琴の音」
......
古道人 「怪談牡丹灯籠」
...中堀僖庵の萩の栞(天明四年再版)上の十一張裏に「いけこめの御陵とは大和國藥師(寺か)の後にあり...
南方熊楠 「人柱の話」
...わたくしは此より此詩暦を栞(しをり)とし路傍(こう)として...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...海中に澪標を立つとあるのが初めで『万葉』には水咫衝石の字を宛(あ)つと『和訓栞(わくんのしおり)』に言ってある...
柳田國男 「地名の研究」
...また来(こ)んと思いて樹の皮を白くし栞(しおり)としたりしが...
柳田国男 「遠野物語」
...(温故之栞(おんこのしおり)...
柳田國男 「日本の伝説」
...吉凶二つの面を持っている理由にまで入って行かれる山口の栞(しおり)となるのかもしれない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...栞(しおり)をして置いてやるのだと答えたので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...『温故之栞(おんこのしおり)』(巻十)にはこの国の水田生産のことを記して...
柳田国男 「木綿以前の事」
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