...白い小布(こぬの)が栞(しおり)のように挿(はさ)まっていて...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...栞(しおり)して山家集(さんかしゅう)あり西行忌(さいぎょうき)昭和五年三月十三日 七宝会...
高浜虚子 「五百句」
...曲亭馬琴(きょくていばきん)のあの綿密な頭で『歳時記栞草(しおりぐさ)』なるものを拵(こしら)え...
高浜虚子 「俳句への道」
...小野さんは左の手に栞を滑(すべ)らして...
夏目漱石 「虞美人草」
...栞(しをり)の挟(はさ)んである所で開(あ)けて見ると...
夏目漱石 「それから」
...そこから湊橋(みなとばし)まで、辿り着くのに小半刻(こはんとき)かかりましたが、結局、銭形栞を辿って、南新堀の廻船間屋浪花屋(なにわや)の前に立っていたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お品さんは浪花屋の天水桶へ目印の栞(しおり)を書いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水肌すれ/\に浮かした目印の栞(しをり)が見えたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...栞(しおり)代りに撒(ま)いたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次には何よりの栞(しをり)になつたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...栞をはさんだままの書物と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一『和訓栞(わくんのしおり)』に依れば蓑(みの)の語源は「身荷(みに)の義なるべし」とある...
柳宗悦 「蓑のこと」
...(温故之栞(おんこのしおり)十四...
柳田國男 「日本の伝説」
...(温故之栞巻二十)或(あるい)はまた頼朝は葭(よし)を折って...
柳田國男 「日本の伝説」
...新潟県に行くとコロバシアゲと謂う村もあったが(『温故之栞(おんこのしおり)』廿一)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その持っているノートの黒い小さなゴムの栞(しおり)や...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...前号の栞(しおり)にも書いたし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この栞のためには...
吉川英治 「随筆 新平家」
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