例文・使い方一覧でみる「栄螺」の意味

...「あの小説の中の人物には栄螺（さざえ）とか鱒次郎（ますじらう）とか安甲（あんかふ）とか... 「あの小説の中の人物には栄螺とか鱒次郎とか安甲とかの読み方
芥川龍之介「澄江堂雑記」

...蛤提灯――こんなのに河豚も栄螺（さざえ）もある... 蛤提灯――こんなのに河豚も栄螺もあるの読み方
泉鏡花「浮舟」

...ポカポカ湯気（ゆげ）のあがっている真黒の栄螺の壺（つぼ）を片手にとりあげ... ポカポカ湯気のあがっている真黒の栄螺の壺を片手にとりあげの読み方
海野十三「恐しき通夜」

...「そうかね、僕の方の栄螺は、別に変った味もないが、どうれ……」と大尉は、向うから箸をのばして、星宮理学士の壺焼の中を摘もうとした...
海野十三「恐しき通夜」

...君は私の手料理になる栄螺（さざえ）を... 君は私の手料理になる栄螺をの読み方
海野十三「恐しき通夜」

...兵曹長は栄螺（さざえ）のような拳固をかためて... 兵曹長は栄螺のような拳固をかためての読み方
海野十三「怪塔王」

...何遍やっても栄螺にならない... 何遍やっても栄螺にならないの読み方
高村光太郎「回想録」

...どうしても較べると栄螺らしくない... どうしても較べると栄螺らしくないの読み方
高村光太郎「回想録」

...「栄螺」は父から金を貰うので... 「栄螺」は父から金を貰うのでの読み方
高村光太郎「回想録」

...一つ二銭の栄螺（さざえ）かな... 一つ二銭の栄螺かなの読み方
太宰治「ダス・ゲマイネ」

...私は栄螺は煮ても焼いてもあまり好きではないが... 私は栄螺は煮ても焼いてもあまり好きではないがの読み方
田畑修一郎「栄螺」

...あわびは栄螺ほど沢山とれなかった... あわびは栄螺ほど沢山とれなかったの読み方
田畑修一郎「栄螺」

...栄螺（さざえ）はその殻を以て天地となし... 栄螺はその殻を以て天地となしの読み方
徳富蘇峰「吉田松陰」

...懸茶屋（かけぢゃや）には絹被（きぬかつぎ）の芋慈姑（くわい）の串団子（くしだんご）を陳（つら）ね栄螺（さざえ）の壼焼などをも鬻（ひさ）ぐ... 懸茶屋には絹被の芋慈姑の串団子を陳ね栄螺の壼焼などをも鬻ぐの読み方
永井荷風「向嶋」

...ここの名物は栄螺（さざえ）の壺焼（つぼやき）... ここの名物は栄螺の壺焼の読み方
中里介山「大菩薩峠」

...栄螺の壺焼を一つくんな」蜑（あま）が捕りたての壺焼を焼かせて... 栄螺の壺焼を一つくんな」蜑が捕りたての壺焼を焼かせての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...章魚とかさごと栄螺とが主な穫物であつた... 章魚とかさごと栄螺とが主な穫物であつたの読み方
中谷宇吉郎「真夏の日本海」

...尤も島津は太閤様以来栄螺（さざえ）の蓋を固めて... 尤も島津は太閤様以来栄螺の蓋を固めての読み方
夢野久作「名君忠之」

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