...敷島の三十一文字をもて栄爵を忝(かたじけの)うした高崎(たかさき)の正風大人(まさかぜうし)のよりも何らの官位勲爵のない野の一文人紅葉の短冊の方が遥(はるか)に珍重されてヨリ高価を以て市場に売買されておる...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...この女も栄爵と権勢に憧憬れて嫁入ッたのであろうという疑念を取り去ることが出来ず...
久生十蘭 「湖畔」
...日比谷で戦犯追究国民大会をやるんだっていってるわ」〈天恩ノ然ラシムルトコロニヨッテ〉栄爵を賜った華族の端っくれの子爵の娘がナチス遊びで近所にさんざ迷惑をかけたすえ...
久生十蘭 「だいこん」
...聊(いささ)かの功績を云い立てにして栄位、栄爵を頂戴して、無駄飯を喰うのを光栄としているような国家的厄介者とは段式が違うんだぞ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...しかもその御主人の栄位栄爵というのも...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...みな金紫(きんし)の栄爵(えいしゃく)にあずかって...
吉川英治 「三国志」
...おのずから栄爵に見舞われる日もありましょう...
吉川英治 「三国志」
...大司馬の栄爵(えいしゃく)を賜わった...
吉川英治 「三国志」
...今の彼たるや人臣の栄爵を極め...
吉川英治 「三国志」
...身ひとつに栄爵を飾れましょう...
吉川英治 「三国志」
...栄爵はひとりご辺を耀(かがや)かすものではなく...
吉川英治 「三国志」
...栄爵(えいしゃく)に甘んじて...
吉川英治 「三国志」
...いかなる富貴も栄爵も少しも心の楽しみとはなりません」と涙を払っていうと...
吉川英治 「三国志」
...それを売って栄爵を購(あがな)い...
吉川英治 「三国志」
...異種族が最も光栄として喜ぶ位階栄爵(いかいえいしゃく)などを朝廷の名をもって彼に贈与してあるので...
吉川英治 「三国志」
...一身の栄爵を競い...
吉川英治 「三国志」
...われに次ぐ栄爵(えいしゃく)と数ヵ国の太守(たいしゅ)はお汝(こと)にも約されておる」「ええ...
吉川英治 「新書太閤記」
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