...栂尾(とがのを)の明恵(みやうゑ)上人を訪ねた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...栂尾に居た年から八年程後...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...栂(つが)でこしらえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...栂池へ明日は栂池へと荷をまとめる夕べ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...栂池小屋は二階まで雪中...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...栂の実とか、唐檜の葉、枯枝ごとのさるおがせなんど、さまざまに、草入水晶そっくり、美しく透けて見える……...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大きな広間の天井には煤色の栂(とが)の太い梁(はり)がむきだしになっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...創作地郷里金沢市千日町雨宝院といへる金比羅神社、寂しき栂、榎の大樹に寺領の四方はとりかこまれ、昼なほ暗き前庭のほとり極めて幽遠なり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...二本の高い栂(つが)の樹をその左右にして...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...幾抱えもある大きな栂(つが)が立っていて...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...境内の大きな栂(つが)に寒い風が轟々(ごうごう)と鳴るような晩や...
室生犀星 「幼年時代」
...高山寺の僧明恵が栂(とが)ノ尾へ植えたとかいう話は...
柳田国男 「故郷七十年」
...栂(つが)樅(もみ)などの林に這入(はい)る...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...旗鉾からは山は次第に深くなり、樅、栂、檜などの大木が茂つて、路は泥深く、牛の足跡に水が溜つて居て、羽蟲が一面泥の上を飛んで、人が行くとぱつと舞ひ上る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...樅栂などの常緑樹の林には...
吉江喬松 「山岳美觀」
...木栂(きいちご)をとりなどして...
若松賤子 「黄金機会」
...「樅、栂、檜、唐檜(とうび)、黒檜(くろび)、……、……、」と案内人はそれらの森の木を数えた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...樅、栂、などすべて針葉樹の巨大なものがはてしなく並び立って茂っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索