...その後にできた掘立小屋のような柾葦(まさぶ)き家根の上にその建物は高々と聳(そび)えている...
有島武郎 「星座」
...高き低き茅葺(ちがや)柾葺(まさがや)の屋根々々が...
石川啄木 「葬列」
...其奧に小さな柾葺(まさぶき)の屋根が見える...
石川啄木 「鳥影」
...柱が柾目(まさめ)の杉であるとかいうようなことは...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...古来からの茅葺、柾葺、杉皮葺は、とにかくとして、現在多くの民は、トタン葺の家に住み、ふろしきを被つて、もんぺいをはき、中流以下悉く粗食に甘んじてゐる、といふ...
太宰治 「津軽」
...ぼくになった柾(まさき)などがあって微陽(うすび)が射していた...
田中貢太郎 「春心」
...糸柾(いとまさ)の檜(ひのき)の柱や...
徳田秋声 「あらくれ」
...上の落掛は白々と柾目を見せていた...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...柾木稲荷の祠(ほこら)はその筋向いに新しい石の華表(とりい)をそびやかしているのを見て...
永井荷風 「深川の散歩」
...少し古くなつた桐柾(きりまさ)の箱で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屋根のトントン葺(ぶ)きの柾(まさ)にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊那の奥から引いてきた柾(まさ)葺の山家(やまが)にひきこもり...
久生十蘭 「西林図」
...もとは杉(すぎ)だの檜(ひのき)だのの柾目(まさめ)のよくとおったふとい材木を...
柳田国男 「母の手毬歌」
...私が柾三氏の好意で...
山本周五郎 「青べか物語」
...婦人物はやはり桐柾のめりの薄形...
山本笑月 「明治世相百話」
...パチ…… パチリ榧(かや)の柾目(まさめ)の盤(ばん)が三面...
吉川英治 「魚紋」
...これはただの杉柾(すぎまさ)ではないか』『柾も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...柾木孫平治(まごへいじ)といい...
吉川英治 「茶漬三略」
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