...これも同様に柳眉を寄せ...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...怒りの柳眉を逆だててとか...
上村松園 「眉の記」
...忽ち柳眉(りうび)を逆立(さかだ)て...
高山樗牛 「瀧口入道」
...誰も好きなひとなんかできるはずがないじゃないの」「浮気」彼女は柳眉(りゅうび)を逆立てていう...
田中英光 「野狐」
...「いつになったら平和な気持になれるんだろう? 胸が悪くなるわ!」彼女の柳眉はみるみる逆立った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...ために暫時のあいだは柳眉を逆立てた細君がいきりたった早口にべらべらまくし立てる御談義も何も...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...柳眉(りゅうび)をキリキリと釣り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...苗子の柳眉はキリキリと逆立ちました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...折々にさゞ波うつ柳眉(まゆ)の如何なる愁ひやふくむらん...
一葉 「暗夜」
...柳眉悲泣といったぐあいに引っ掛っている...
久生十蘭 「魔都」
...柳眉(りゅうび)といひたる者にも候ふべけれど...
正岡子規 「人々に答ふ」
...厭と言や――頼みはせぬぞえ」柳眉(りゅうび)は引き釣り...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大いにカンシャクを起して柳眉を逆立てました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしなかなか心残りは多い」柳眉(りゅうび)剣簪(けんさん)一その後...
吉川英治 「三国志」
...指でもさしたら承知しませぬぞ」柳眉(りゅうび)を立て...
吉川英治 「三国志」
...柳眉をきっと示して言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...憎さも憎しと柳眉(りゅうび)を立てて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白皙柳眉(はくせきりゅうび)の柔和仮面(にゅうわめん)をかなぐりすて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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