...十三日に柳営へ出た...
久生十蘭 「鈴木主水」
...柳営(りゅうえい)の権威を冒し...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...柳営(りゅうえい)の大奥にすら...
吉川英治 「大岡越前」
...特に、寺院や旗本やしきに、隠し売女をかくまって、ひそと、労力のない利をむさぼる習慣は、以来、抜けきらないものになって、これが、柳営の大奥とも、いつのまにか、肉欲の地下道をつくり、奉行所の力でも、今では、牢固として、触れ難いものにすらなっていた...
吉川英治 「大岡越前」
...――当然、鎌倉の柳営でも、数日間は、音曲(おんぎょく)は停止(ちょうじ)され、それからしばらくの間も、諒闇(りょうあん)の喪(も)が令されていたからである...
吉川英治 「私本太平記」
...柳営の諸事情が、彼には幸いしていたものか、華雲殿の件は不問のまま、その年を越え、彼のぶらり駒は、依然何の変哲(へんてつ)もなく、武者所の門へ折々通っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...難題柳営、執権御所内の石ノ庭に面した控えの一室は、石澗(せっかん)の間(ま)と称されている...
吉川英治 「私本太平記」
...そして柳営の外においた将士の前へ帰って...
吉川英治 「私本太平記」
...柳営のひがし裏、小町門からあふれ出た人数は、東南の低い山ふところへ、熔岩の流れみたいにどろどろ移りはじめていた...
吉川英治 「私本太平記」
...室町の柳営は、絢爛(けんらん)な廃墟(はいきょ)に似ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...通例の柳営行事(りゅうえいぎょうじ)にさえ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あれで柳営の儀式が勤まるなら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...柳営を覆(くつが)えすような大騒動を起したその人とは思えぬような沈着な態度で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...目安箱が柳営(りゅうえい)へあがる日である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柳営の春は和光(わこう)にみち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柳営(りゅうえい)に於いていい出されるやも知れず...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...柳営の小姓組に上がっている...
吉川英治 「柳生月影抄」
...また柳営(りゅうえい)お目付も兼役しておりますので...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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