...ぼんやり柱暦(はしらごよみ)を眺めていた...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...時計の下の柱暦に小母さんとおぬいさんとの筆蹟(ひっせき)がならんでいるのも――彼が最初にその家に英語を教えるのを断りに来た時に気がついたものだけに――なつかしかった...
有島武郎 「星座」
...柱暦(はしらごよみ)を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...S軒のB教授の部屋(へや)の入り口の内側の柱に土佐(とさ)特産の尾長鶏(おながどり)の着色写真をあしらった柱暦のようなものが掛けてあった...
寺田寅彦 「B教授の死」
...節分から勘定するのが定法だから――」「節分は?」ガラッ八は立上がって柱暦を覗きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柱暦からひきちぎった紙で...
久生十蘭 「海豹島」
...柱暦は昨年十二月廿七日の日附であった...
久生十蘭 「海豹島」
...土間の花簪と柱暦に巻き込まれていた女の髪の毛から始まったことだった...
久生十蘭 「海豹島」
...が、考えて見ればその花簪は島の誰かが馴染みの娼婦からでも貰って来たのかも知れず、柱暦の日附も、昨年のものだとする理由はどこにもない...
久生十蘭 「海豹島」
...うしろにある柱暦を一枚めくって...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...花街の柱暦が立夏を示すころになると毎年きまつて夜毎の流し芸人はめつきりとその数を増して来た...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...今あるような柱暦...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「間花集」
...清子は立って外し忘れた柱暦を一枚めくった...
矢田津世子 「茶粥の記」
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