...決してそんな柱は見えなかったよ...
海野十三 「火星兵団」
...黒褐色ノ煙ノ柱徑一町以上ノモノガ天ニ沖シ...
海野十三(佐野昌一) 「寺田先生と僕」
......
武田祐吉 「古事記」
...柱時計の振子のやうに...
太宰治 「津軽」
...今まで長く凭れてゐた自分の肌の温みを持つた柱から...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...そして、右手で、柱を掴んで、身体を引こうとしたが、二三本の手が、和田の肩へ、帯へかかった...
直木三十五 「南国太平記」
...四五本の柱にトタン屋根を張つた...
中原中也 「古本屋」
...計算する時は四隅の柱は重複するので合計四十六本となるわけである...
野上豊一郎 「パルテノン」
...くづれる肉體蝙蝠のむらがつてゐる野原の中でわたしはくづれてゆく肉體の柱(はしら)をながめたそれは宵闇にさびしくふるへて影にそよぐ死(しに)びと草(ぐさ)のやうになまぐさくぞろぞろと蛆蟲の這ふ腐肉のやうに醜くかつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...朝早く、車体検査のため、沢田がトラックを運転して出た後、彦太郎は油で汚(よご)れた手を洗濯石鹸で洗って、柱に腰を下すと、昨夜残しておいた焼酎(しょうちゅう)のあったのを思い出し、細目の金網の張ったみずやの中から一升徳利を取り出した...
火野葦平 「糞尿譚」
...うしろにある柱暦を一枚めくって...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...柱を打ち叩きて子供を慰むることあり...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...お政は仰向いて柱時計を眺(なが)め...
二葉亭四迷 「浮雲」
...さわるとやけどする鉄の街燈柱...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...その枝は萼片の上に倚り添うて葯を覆いその末端に二裂片があってその外方基部の処に柱頭がある...
牧野富太郎 「植物記」
...そういう柱! で支えられている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...馬の手綱を拝殿の廻廊柱につないでから...
吉川英治 「新書太閤記」
...鈍い音をたてた柱時計に気がついた...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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