...柱時計は九時、十時、十一時……と、正しくうっていった...
海野十三 「火星兵団」
...儂がつけたんだが……あの雷避(かみなりよ)けの恰好が可笑(おか)しいかネ」それは背の高い杉の二本柱の天頂(てっぺん)に...
海野十三 「雷」
...まるで大きな塔のような水柱(みずばしら)がたち...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...次に迦多遲(かたぢ)の王五柱...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...柱の呼鈴に触れた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...たとえば柱と柱との間に小さく押しつけられてしまったような気がした...
田山花袋 「田舎教師」
...窓や戸口や商店の格子窓や街灯の柱などに積み重なってるそれらの頭...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...青年松王が自ら求めて人柱になるという...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...四年に至る十年間は英山の全盛時代にして専(もっぱ)ら歌麿の画風並にその題目を取りて三枚続または一枚絵の美人画あるひは柱かくし絵を出(いだ)しぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ごりごりと霜柱(しもばしら)を踏みつけるような怪しい声が出た...
夏目漱石 「草枕」
...御母(おっか)さん」と斜(なな)めな身体を柱から離す...
夏目漱石 「虞美人草」
...やがて其處を出て森へかかると精進まで一里三十丁といふ標柱が立つてゐた...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...水ぎわの獅子と聖者のついた円柱と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...電柱の広告もしてないの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(b)昔は五十柱の神々がこの務め*に従っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...山蟻が柱を傳つて登つて來た...
横光利一 「草の中」
...太刀(どす)を抜いて小手調べに柱を斬る...
吉川英治 「剣難女難」
...大黒柱ともいうべき彼女は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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