...柩のそばには、松根(まつね)さんが立っている...
芥川龍之介 「葬儀記」
...マリウチアは我を牽(ひ)きて柩の旁(かたへ)に隨へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...柩はその上に高くかつがれた寝棺ではなくて...
岩本素白 「寺町」
...悲しみをひたにつつみて行くわれを柩に入れて船出せさせよわが佐渡よこひしき人ももろともに浪に沈むな船出するとき佐渡の山こともなげなるおもてしてわれの船出を見送るものか島にただひとりの君をのこしたるおもひをもちてわれ佐渡を去る大佐渡と小佐渡とならびなかぞらを君がまなざし照らすその島あなわびし都大路は路のべに小石のもてる喜を見ず赤玉や...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...霊柩車で遺骸が帰ってきた時...
田中英光 「さようなら」
...鋭刄痛くつんざける――柩の上に横はる 235友を眺めて潜然と熱き涙に添ひて行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...柩(ひつぎ)のあとへ付(つ)いて行く姿(すがた)を見て可笑(おか)しくなつて困つた事がある...
夏目漱石 「それから」
...主人の柩(ひつぎ)を送り出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...族長(カボラル)は聖句も読みあげ、死人の蹠(かかと)に油を塗り、柩の蓋をすると、六人のコルシカ人は柩をかつぎあげ、低い声で鎮魂歌(レクエイム)を合唱しながら墓地(カンポサンタ)の方へ、夕星の瞬く丘の横道をゆるゆるとのぼっていった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...二親と同胞に囲まれて柩は門を出た...
宮本百合子 「悲しめる心」
...ぬかるみの道を妹の柩について...
宮本百合子 「悲しめる心」
...強ひて紋服に十徳を襲ねて柩の後に随つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...王の柩(ひつぎ)のベルヒ城より...
森鴎外 「うたかたの記」
...生ける身の柩(ひつぎ)をもって老いを待つだけの事でしかない...
吉川英治 「大岡越前」
...それは柩(ひつぎ)の中に冷たい空骸(むくろ)となって戻られたのであった...
吉川英治 「三国志」
...喪家(そうか)の柩(ひつぎ)を弔(とむら)わしむべし...
吉川英治 「三国志」
...孔明はやがてその霊柩(れいきゅう)を奉じて...
吉川英治 「三国志」
...一つの柩(ひつぎ)が...
吉川英治 「源頼朝」
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