...柚子(ゆず)の皮は香味を備えているが...
青木正児 「九年母」
...初冬の柚の実に味はれる外には...
薄田泣菫 「独楽園」
...道ばたのをとことをなごがむつかしい話・柚子をもぐ朝雲の晴れてゆく稲刈るそこををとこふたりにをなごがひとり(稲刈の写生也)・秋日にかたむいてゐる墓場は坊さんの十一月二日・雨がおちるいそがしい籾と子供ら(農村風景の一つ)笠は網代で...
種田山頭火 「行乞記」
...今日の御馳走はどうだ! 酒がある、飯がある、肉がある、大根、ちしや、ほうれんさう、柚子...
種田山頭火 「其中日記」
...千住(せんじゅ)の名産寒鮒(かんぶな)の雀焼に川海老(かわえび)の串焼(くしやき)と今戸(いまど)名物の甘い甘い柚味噌(ゆずみそ)は...
永井荷風 「妾宅」
...柚(ゆ)の花やゆかしき母屋(もや)の乾隅(いぬいずみ)土蔵などのある...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...柚子は座席の背凭(もた)れで頭のうしろをグリグリやりながら...
久生十蘭 「雲の小径」
...「柚子が霊媒になっていようなんて...
久生十蘭 「雲の小径」
...三月十四日(木曜)昨夜から滝村同宿、平野・柚木来り、物資ばなしに花が咲く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...てもなくあたりの標本類の一種と見違へる――と唱と柚太は薄気味悪るがつた...
牧野信一 「剥製」
...片目の柚太はオシキリの作業が危いので...
牧野信一 「剥製」
...もう私の声は柚太へはとゞかなかつた...
牧野信一 「剥製」
...たとえば版画なんかでも柚木久太が苦力(クーリー)の生活的なのを出しているほか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この柚餅(ゆもち)も大久保家伝来の名物だ...
村井弦斎 「食道楽」
...柚の代りにレモンを使えばなお結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...柚は橘柚(きついう)か...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...滿谷、徳永、柚木、長谷川の四人と一緒に出掛けた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...柚湯を取り上げながら...
吉川英治 「柳生月影抄」
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