...今日の御馳走はどうだ! 酒がある、飯がある、肉がある、大根、ちしや、ほうれんさう、柚子...
種田山頭火 「其中日記」
...酔うて柚子釜を黒焦げにして井師に笑はれたが...
種田山頭火 「其中日記」
...柚子(ゆず)が金の珠を掛ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...独居何事も不便なれば柚湯にも浴せず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...これから少し西へ出ると柚(ゆず)がいいな...
中里介山 「大菩薩峠」
...お仲間ですもの」「お仲間って?」柚子は唇の端をひきさげると...
久生十蘭 「雲の小径」
...柚子はそのころ、第航艦(こうかん)の司令官をしていた兄の末っ子で、母は早く死に、三人の兄はみな海軍で前へ出ていたので、ずうっと寄宿舎にいて、家庭的には、めぐまれない生活だった...
久生十蘭 「春雪」
...柚子の希望をかなえてやるほうが...
久生十蘭 「春雪」
...翌日、早くから工場へやってきたので、主翼工程の管理をしている技師に預け、硬度計(ロックウェル)をあてて形材の硬度を計る、簡単な仕事をやらせていたが、それから一と月ほどしたある朝、柚子のことで、憲兵の訪問を受けた...
久生十蘭 「春雪」
...七時ちょっとすぎに柚子がバスから降りてきた...
久生十蘭 「春雪」
...柚子が立っているあたりまで近づくと側板(そくばん)に腰かけている一人だけ残して...
久生十蘭 「春雪」
...「あれが収容所だ」柚子は...
久生十蘭 「春雪」
...三月十四日(木曜)昨夜から滝村同宿、平野・柚木来り、物資ばなしに花が咲く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...雉等は柚太が打つて来るのだが...
牧野信一 「剥製」
...それからムツも買ってありますからこれは小さく切って塩を振って大根卸しと一緒に酢へ漬けておいて柚の皮をすりかけましょう」と台所は料理に忙がしし...
村井弦斎 「食道楽」
...柚釜の中を沸沸と煮える味噌の匂いを懐かしがりながら...
室生犀星 「幼年時代」
...金柚(きんいう)は時々合(いんがふ)(此七字不明)一興をそへ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あばたの顔は柚子見たいでございましょう...
森鴎外 「細木香以」
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