...秋になる一柚子がだんだん大きくなって...
石川欣一 「山を思う」
...鉄斎が洒脱(しやだつ)な趣をもつた柚(ゆず)の絵を描いて居た...
岩本素白 「菓子の譜」
...青柚(あをゆず)の実が二つ転がつてゐるのが目についた...
薄田泣菫 「独楽園」
...姉様は柚子をおろしてくださる...
中勘助 「銀の匙」
...しづかな柚子の馨...
中勘助 「銀の匙」
...柚(ゆず)のよく実る沢井という村があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰かと柚子の話をするときは...
久生十蘭 「雲の小径」
...柚子は座席の背凭(もた)れで頭のうしろをグリグリやりながら...
久生十蘭 「雲の小径」
...柚子がしゃべりやむと...
久生十蘭 「雲の小径」
...柚子に香世子の霊が出たのはわかるが...
久生十蘭 「雲の小径」
...いいかね」柚子はすこしばかり身の廻りのものを持って池田の家へ移って来た...
久生十蘭 「春雪」
...柚子さんは、毎日、汽車で平潟から日立へ通っていたらしいが、ロバート君は、そこからまた新潟の分所へやられ、そこで病気になって、東京へ帰ってきた」終戦の前の年の十月、二人の娘を疎開させなければならないと思いつつ、手がまわりかねていると、柚子は自分で奔走して、友達の郷里の、茨城県の平潟という町へ疎開させることにきめた...
久生十蘭 「春雪」
...おれに柚子さんの代理をしてくれということなんだ...
久生十蘭 「春雪」
...柚太はZの轡を執り...
牧野信一 「剥製」
...私は幾度唱や柚太を呼び返さうと決心したかわからなかつたが...
牧野信一 「剥製」
...金柚(きんいう)は時々合(いんがふ)(此七字不明)一興をそへ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柚子(ゆず)来なますえと申しました...
森鴎外 「細木香以」
...柚はたいがい伐られてしまひ...
吉川英治 「折々の記」
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