...いかなる場合にも真摯な研究態度と柔軟にして強靭なる生活意欲(芸術家としての)を失わなかつたから...
伊丹万作 「広告」
...それは非常に柔軟に見え...
海野十三 「火星探険」
...柔軟になれ...
太宰治 「如是我聞」
...紙ともつかず、金属ともつかず、硝子(ガラス)よりもっと透明であり、セロファンよりもっと薄く、もっと柔軟に、しかも刃物で切っても切れず、錐(きり)の先で突いても穴一つあかず、何という物か、頓(とん)と得体のわからぬものであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...おろかなる羊(ひつじ)は草を食いながら、少しでも柔軟に、少しでも緑の草があるほうに進み、だいたいの方向も忘れて進み路を迷いやすい...
新渡戸稲造 「自警録」
...手首を柔軟に動かして...
火野葦平 「花と龍」
...水々しい銀杏返しの頭、裾を引いた市松模様の着物、手にひるがえす銀扇、豊醇に熟(う)れきった身体のこなしが、柔軟に、音もなく、舞台のうえをすべって、さす手、引く手に、いいようもない妖(あや)しい色気がただよう...
火野葦平 「花と龍」
...(お京、……?)二十歳(はたち)を越せど、色恋は……唄と三味とに乗って、二人は、柔軟に、舞台一杯を動き、踊る...
火野葦平 「花と龍」
...瑞々しく柔軟に丸く心も体も恢復しなくてはなりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...併し柔軟に過ぎる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...柔軟にあしらいおき...
吉川英治 「私本太平記」
...硬度が様々に変化する地層にも柔軟に対応できる点で独創的かつ革新的だった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...パヴローヴァの『白鳥』は直線的な下半身と柔軟に曲がる上半身との不思議に美しい舞踊であった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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