...小さな女の子が柔軟な泥をこねて小さな円形のものをつくっていたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そうされても猶(なお)柔軟な胴をしな/\させつゝ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...柔軟な白い皮膚をもつた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...唯物弁証法だって何だい野暮くさい柔軟な真実自身が逆説だ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...きびしい警備の隊列とは連絡された自由と青春とをこんなにも奪っているではないかしかしそれはあくまでもなされねばならぬ彼は蒼ざめた衰弱が紙よりも白くなるまで苦慮しそしてそれをなしとげた!それはたゞ死と革命が最後の断案を下しうる協定だった牢獄細胞はそれを決定した柔軟な非妥協が...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...国語の柔軟なる、冗長なるに飽きはてて簡勁(かんけい)なる、豪壮なる漢語もて我不足を補ひたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...体躯は何とも云えず柔軟な1)』娘に落附かなけれぱならぬというのであってみれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これは柔軟な含蓄ある表現ですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(b)どんな手だてもどんなに柔軟な精神も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よくそこに最も柔軟な最も純潔な優にやさしい心根を加味することができるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小柄で柔軟な躯(からだ)つきだけである...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...柔軟な戦法をとった...
山本周五郎 「風流太平記」
...手足は発条(ばね)のように柔軟な弾力をもって...
山本周五郎 「風流太平記」
...柔軟な重みが彼を包み...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...柔軟なうごきを少し描いたきりで...
吉川英治 「大岡越前」
...決して端麗柔軟なお方じゃなくて...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...あんな柔軟な細枝の切り口を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「…………」又十郎は若い柔軟な四肢(しし)をすっくと伸ばした...
吉川英治 「柳生月影抄」
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