...その客観は柔軟なる粘土の如く作者の手に従って形を成し...
高浜虚子 「俳句への道」
...このピカピカして薄い柔軟なものは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...柔軟な白い皮膚をもつた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...知り合いの青年らのかなり柔軟な思想を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたかも多少柔軟な地面はそこに注がるる水を多少早く吸い取るがごときものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...メロディアスで柔軟な自由律は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...壺をあつかう柔軟な女の手つきを...
火野葦平 「花と龍」
...ゴムのやうに柔軟な土で一杯に満された...
牧野信一 「心象風景」
...或る者が柔軟なる心の人(the tender-minded)であるか若くは強靱なる心の人(the tough-minded)であるかに從つて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...柔軟なものであるけれども...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...よくそこに最も柔軟な最も純潔な優にやさしい心根を加味することができるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の心はいかなる業にも等しく適応し得るほど柔軟なりき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...手足は発条(ばね)のように柔軟な弾力をもって...
山本周五郎 「風流太平記」
...柔軟な身ごなしや...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...繊細柔軟な想いにも似ており...
横光利一 「旅愁」
...柔軟なうごきを少し描いたきりで...
吉川英治 「大岡越前」
...ぼってりと柔軟なその体を...
吉川英治 「私本太平記」
...一滴の水を顕微鏡でのぞくと、無数の透明な、柔軟な、敏捷な物がたがいに追いまわし、たがいに喰い合っているのが見える...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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