...ときどき彼女の柔軟な二の腕が僕の腰に搦みついたり...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...柔軟な腕を現わしつつ雨戸を引き乍ら私の方を見下ろして嫣然(えんぜん)と流し目を送って来たのであります...
西尾正 「陳情書」
...かつて所有した壮麗な柔軟な文体...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...壺をあつかう柔軟な女の手つきを...
火野葦平 「花と龍」
...国語の柔軟なる、冗長なるに飽きはてて簡勁(かんけい)なる、豪壮なる漢語もて我不足を補ひたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...体躯は何とも云えず柔軟な1)』娘に落附かなけれぱならぬというのであってみれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...痩せた身体の強じんで柔軟なことはムチのようで...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...我々は体のなお柔軟なうちに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の柔軟な理性が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よくそこに最も柔軟な最も純潔な優にやさしい心根を加味することができるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じっさいは柔軟な好ましいにくづきで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...その柔軟なからだで表現する不謹慎な嬌態(きょうたい)とは...
山本周五郎 「風流太平記」
...柔軟な戦法をとった...
山本周五郎 「風流太平記」
...柔軟な身ごなしや...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その柔軟な輪郭が違っています...
吉川英治 「江戸三国志」
...いわば柔軟な強迫だった...
吉川英治 「私本太平記」
...そのあたりから徐々に乳部を残して柔軟な肌を舌で探って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...幹は柔軟な芍薬のそれではあるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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