...柔らかいパルスで沸騰し...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...それがちょっとつま楊枝(ようじ)の先でさわってもすぐこぼれ落ちるほど柔らかい海綿状の集塊となって心核の表面に付着し被覆しているのである...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...珍らしい洋式の柔らかい長靴でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...其の為に袖口が捲れて太股の様な柔らかい肉付の腕が妖しい程真白い色に輝いて居ります...
西尾正 「陳情書」
...お前はあの柔らかい中庭の土を踏まずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...都会風の柔らかい肉饅頭を添えた玉菜汁(シチイ)に舌鼓を打つのも今日限りで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...柔らかい光が古い家具や絵画を照らし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...かがやく眼と土のような茶色の柔らかい髪とを持って...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...白い袷(あわせ)に柔らかい淡紫(うすむらさき)を重ねたはなやかな姿ではない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白の上に淡黄(うすき)の柔らかい着物を重ねて向こうから走って来た子は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...柔らかい気分の受け取れる上品な人であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかも何(ど)の人々の表情にも皆な柔らかい何かしら樂しげな...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...柔らかい土には音がなかったが...
室生犀星 「香爐を盗む」
...」私達はこの柔らかい果物をたべていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...柔らかいぽとぽと音を立てて陶物に滴(た)れる乳を見ながら...
室生犀星 「童子」
...これだけの柔らかい自在な言ひ廻しで抜手を切るといふことは...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...柔らかい春の陽を正面(まとも)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの美しい肌や衣の何とも言えず力強いなめらかさに――実質が張り切っていながらとろけそうに柔らかい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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