...柔らかい小さな手が...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...上に述べた溢れ防止路は底が無いかまたは底が柔らかいので棒を突き刺すことができた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...今度からだが痛む病気になって臥床(がしょう)したまま来客に接するのにあまり不体裁だというので絹の柔らかいのを用いることにした...
寺田寅彦 「柿の種」
...亮のような柔らかい心臓と彼のような透明な脳とを同時にもって生まれるという事は...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...十月の靄(もや)から落ちてくる柔らかい光の色に染められた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柔らかいうちはどうも大鎌(おおかま)の下にしなってかないませんからね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いや打ったつもりでも豊かで柔らかい女の肩を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎親分さん」耳もとにささやく柔らかい声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな柔らかい空気の濃厚な場所だったかもしれない...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...空中で赤ン坊の柔らかい手が自分の方へ泳いで来るやうに見えた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...左足が何か柔らかい包みのようなものに乗り上げて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...私より表は柔らかい輪郭と優しい目とをもっていることなども...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...柔らかいしかし大きい手であった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...柔らかい印象をあたえた...
室生犀星 「津の国人」
...その微妙などきどきしたものを娘の柔らかい乳房のかげにあるものから感じた...
室生犀星 「みずうみ」
...「柔らかい葉でございますから御隠居さまにはおよろしかろうとおもいまして...
山本周五郎 「日本婦道記」
...柔らかい若葉の豊かな湧き上がるような感触は...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...右手で軽く天衣をつまんでいる柔らかい態度も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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