例文・使い方一覧でみる「染め」の意味
スポンサーリンク...毛を薬と染め粉を入れた湯（にえゆ）の中に入れると... 
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...折からの夕陽は噴泉をも水浴の女人たちをも邸内の万物を赤々と染めて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何にするのか女中のお仕着せみたいな染め絣が一尺二尺とよく売れて行く...
谷譲次 「踊る地平線」
...萎み果てなむ一枝を空しく棄てむ君ならじ心の色に染めなして寢覺の窓にゑましめよ...
土井晩翠 「天地有情」
...草の芽青きこと染めたる如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...染めたわけじゃあるまいねえ」「染めたわけじゃない...
中里介山 「大菩薩峠」
...雨雲の陰（かげ）が湖の上をみるみる暗く染めて行くように...
中島敦 「木乃伊」
...しばらくしてその事の成就すべきよし報じこされたれば手紙をかくとて其はしに我が植ゑし庭の葉鷄頭くれなゐのかそけく見えて未だ染めずも九月にいりて消息なし...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...隙間（すきま）なく寒い空を染めている...
夏目漱石 「永日小品」
...既に染めた更紗を...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...小紋に染めたような...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...ほの青く窓を染めかけていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...五色鼠は白鼠を染めたる物なりといい...
南方熊楠 「十二支考」
...白髪染剤で常の雀を染めその毒に中（あた）っておとなしく沈みいたと判った...
南方熊楠 「十二支考」
...例えば今日ではもう昔の物語になってしまった琉球のあの美しい絣織物にしても染めの技術にしても今はみんな壊れてしまってなくなったが...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...染め上げるのでなくてはならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かう云つた後（あと）で少し顔を染めた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...それは自分の字を染めたものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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