...「問屋」として、某所、某事を示す隠語として使われる...
...近所の某所に待つてゐるから來てくれと言ひおいた...
石川三四郎 「浪」
...一日おとよさんと某所に会し今までの関係を解決した...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...花前は麻布(あざぶ)某所(ぼうしょ)に中等(ちゅうとう)の牛乳屋(ぎゅうにゅうや)をしておった...
伊藤左千夫 「箸」
...秘密連絡所として市内某所を記した名刺を手渡した...
海野十三 「暗号数字」
...某所(ぼうしょ)に於て...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...中国大陸の某所(ぼうしょ)を離れたのは...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...――実は僕があのマッチ函から数本失敬して某所(ぼうしょ)に秘蔵している...
海野十三 「流線間諜」
...某所のストライキが無事に落着したと報ずる者があれば...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...某所に秘密の仕事部屋を設ける事にしたのである...
太宰治 「朝」
...某所に隠しておくことにする...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私も某所でみた大鳥の「斯氏築城典刑」の實物は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...何でも江戸川の上流の某所とかで...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...三重吉から例の件で某所まで来てくれと云う手紙を受取った...
夏目漱石 「文鳥」
...某所に泊ってしまったが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...彼はあの翌朝早々と丹沢山中の某所に石斧の採集に赴いたといふ下婢の伝へで杳としてその行方がわからなかつた...
牧野信一 「冬物語」
...高尾君が先きに行つて待たれてゐると云ふ某所へ自動車を寄せた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...明日某所で勝負を致すことに相成りました...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...某所が今朝詣でゝ來た香取の宮である相な...
若山牧水 「水郷めぐり」
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