...去年中学卒業の某女見習に上京す...
池田亀鑑 「忘られぬお国言葉」
...某女学院出の才媛である...
泉鏡花 「婦系図」
...(某女談)...
田中貢太郎 「母の変死」
...新らしい思想家として知られている某女史などの壮(わか)い己に対する態度を汚く誇張して聞かす癖のある章一は...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...もし加害者が某検校にあらずして某女師匠であったとすれば器量自慢までが面憎(つらにく)かったに違いないから彼女の美貌を破壊(はかい)し去ることに一層の快味を覚えたであろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...其処(そこ)から麹町(こうじまち)の某女塾(じょじゅく)に通学させることにした...
田山花袋 「蒲団」
...某女塾では英語は優等の出来で...
田山花袋 「蒲団」
...先生が好きであったと称せらるる某女史の顔は...
寺田寅彦 「柿の種」
...小川(おがわ)某女の蛇足(だそく)やら...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...(不如帰の小川某女ではない)大層情の深い話上手(じょうず)の方(かた)だった...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...某女史は、精神的に立派な人であるが、悲しくも、美しからぬ低劣な鼻を持っている...
豊島与志雄 「美醜」
...某男某女あり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...あるいは某が某女性と関係したる始末(しまつ)を細々(こまごま)と記してある...
新渡戸稲造 「自警録」
...車中片岡直温(かたおかなおはる)氏が嫂(あによめ)某女と同行せられしに逢い...
福田英子 「妾の半生涯」
...陶器を焼くといふ某女来りし時また頼みしが...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...栄さんのところで御飯たべさせて貰った某女史は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...某女学校で震災前に投書箱を据え付けたが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...殊にその人が劇作家の某女史の親友であったりしたので...
若杉鳥子 「独り旅」
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