...しかも某女といえるは米国に先行せる婚約の夫(おっと)まである身分のものなり...
有島武郎 「或る女」
...去年中学卒業の某女見習に上京す...
池田亀鑑 「忘られぬお国言葉」
...いまは某女子大の講師をしているのであるが...
太宰治 「人間失格」
...某女塾では英語は優等の出来で...
田山花袋 「蒲団」
...東京の某耶蘇教会で賢婦人の名があった某女史は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私は某女史の言葉を思い出す...
豊島与志雄 「美醜」
...再び某女史に送る返書の末に雜吟を書す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...某男某女あり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...株で大富豪になった鈴木某女の病気が出ている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...車中片岡直温(かたおかなおはる)氏が嫂(あによめ)某女と同行せられしに逢い...
福田英子 「妾の半生涯」
...そういえばその「影絵は踊る」の女主人公も橘之助門下の某女だったし...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...湯村は某女学生に恋して...
眞山青果 「茗荷畠」
...大逆管野某女が獄中より出せる状に...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...此嵩山正直の弟成俊(せいしゆん)の玄孫水津(すゐづ)氏某女の有してゐた所の系図である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...水津氏某女の三世の事を記した文の梗概である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同礼拝堂に一番最初に(九時頃)入来りたる信者某女も...
夢野久作 「少女地獄」
...最初に同教会内に入来りたる某女こと...
夢野久作 「少女地獄」
...某女(そなた)が兄半兵衛と共に参って...
吉川英治 「新書太閤記」
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