...柊(ひひらぎ)の匂...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...柊の樹から落ちたものですから...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...心ひまあれば柊(ひいらぎ)花こぼす十一月三十日 寿福寺墓参...
高浜虚子 「六百句」
...柊のいわれを知っているか」「知らない」「知らないのか?」と得意になり...
太宰治 「親友交歓」
...五月廿八日 廿九日 澄太居柊屋...
種田山頭火 「旅日記」
...……曇れば波立つ行く春の海の憂欝島をばらまいて海は夏めくいちにち日向でひとりの仕事柊屋(澄太居)よい眼ざめの雀のおしやべり風は初夏の...
種田山頭火 「松山日記」
...彼等の足下には硬い並んでいる草が柊の芝生の中に折れ曲って灰色や黄色に砂の中に絡っていた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...柊から一歩か二歩の所で...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...柊(ひいらぎ)や寄生木や蔦のぱりぱりする葉が光を照り返して...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...柊(ひいらぎ)の枝や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まっすぐな道、黄楊樹、柏(かしわ)、柊(ひいらぎ)、水松(いちい)の古木の下の古墳、高い雑草...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は門を出がけに手にさわった柊(ひいらぎ)の枝を折って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...柊の垣があるのだ...
北條民雄 「いのちの初夜」
...手を放すとYは柊の垣に沿つて駅の方へ歩いて行つた...
北條民雄 「外に出た友」
...たらの木に鰯(いわし)の頭さしたるを戸口々々に挿(はさ)むが多けれど柊(ひいらぎ)ばかりさしたるもなきにあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...関東以西の柊(ひいらぎ)の枝に鰯の頭は...
柳田国男 「雪国の春」
...花を密集させていた椿や柊はもうなくなって家が建っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...京都柊家(ひいらぎや)を朝の九時発...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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