...そしてつややかな柊(ひいらぎ)の枝が鮮かな赤い實をつけて...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...喧しく言ひ爭つて、やれ柊人形、やれ常春藤(きづた)人形と、夫婦して自分の方に花を持たせようと言い張りあふ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...つやのいい柊(ひいらぎ)の枝の...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...柊と常春藤(きづた)で飾られゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...やつと灌木(くわんぼく)の高さしか無い柊(ひひらぎ)よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...やり羽子(はご)や油のやうな京言葉東山静に羽子の舞ひ落ちぬ昭和二年十二月柊(ひいらぎ)をさす母によりそひにけり昭和三年二月草間(くさあい)に光りつづける春の水昭和三年四月七日 婦人俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...といふわけで柊屋といふ...
種田山頭火 「旅日記」
...柊から一歩か二歩の所で...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...幽霊は手に生々(いきいき)した緑色の柊の一枝を持っていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...その頂辺には聖降誕祭の柊を突き刺して飾り立てた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...柊(ひいらぎ)の枝や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...麩屋(ふや)町の柊屋(ひゝらぎや)とか云ふ家へ着いて...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...柊の花がほろほろとこぼれて米粒のやうに見えました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...今日の花試合に出す『明月院』ってのが、そこに伏せてあるが、見たかったら、のぞかせてやろう」去年の落葉が冬のままに堆高くたまった裏山の斜面をあがって行くと、柊の大木の下に、久しく閉めきったままになっているらしい暗ぼったい小屋があった...
久生十蘭 「春の山」
...院全体が柊の高い垣根で囲まれてゐて...
北條民雄 「間木老人」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...八百屋や何かで柊(ひいらぎ)の枝を束ねたついなの箒(?)を売っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...陰氣な街々にはまだ白い布が張りされ、その布の上には常春藤(きづた)や、柊や、冬の簇葉(むらは)や、花なぞが剌されてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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