...そのとき運悪く柊(ひいらぎ)の木の枝にひっかかり...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...柊の樹から落ちたものですから...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...柊(ひいらぎ)の長い矛(ほこ)を賜わりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...心ひまあれば柊(ひいらぎ)花こぼす十一月三十日 寿福寺墓参...
高浜虚子 「六百句」
...柊(ひいらぎ)や寄生木や蔦のぱりぱりする葉が光を照り返して...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...加茂の隅の方に柊神社があつてそれが昔の地主の神社であつたとか...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...麩屋(ふや)町の柊屋(ひゝらぎや)とか云ふ家へ着いて...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...柊の花がほろほろとこぼれて米粒のやうに見えました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...柊の木の方へむかひました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...忍冬、柊、木犀、そんなひつそりとした樹木が白い径に並んでゐて、その径を歩いてゐるとき、野薔薇の花蔭から幻の少女はこちらを覗いてゐた...
原民喜 「画集」
...今日の花試合に出す『明月院』ってのが、そこに伏せてあるが、見たかったら、のぞかせてやろう」去年の落葉が冬のままに堆高くたまった裏山の斜面をあがって行くと、柊の大木の下に、久しく閉めきったままになっているらしい暗ぼったい小屋があった...
久生十蘭 「春の山」
...手を放すとYは柊の垣に沿つて駅の方へ歩いて行つた...
北條民雄 「外に出た友」
...柊の垣に囲まれて...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...柊は刺で、トベラは臭気で悪霊を禦ぐは分りやすいが、笊(ざる)を何故用いるか...
南方熊楠 「十二支考」
...同高城(たかき)村字柊平(くいひら)...
柳田國男 「地名の研究」
...俗に「柊寺(ひいらぎでら)」と呼ばれる...
山本周五郎 「竹柏記」
...陰氣な街々にはまだ白い布が張りされ、その布の上には常春藤(きづた)や、柊や、冬の簇葉(むらは)や、花なぞが剌されてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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