...十字架建立の祭日の黎明...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...架(たな)おちて夫(をつと)は深淵(ふかきふち)に沈(しづみ)たるにうたがひなし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...山梨などという大木の枝に掛け出しが架けしつらえてある...
高浜虚子 「別府温泉」
...フランスの書架から手当り次第に書物を引出して読み散らし...
辰野隆 「書狼書豚」
...それに架した鉄橋の上にさしかかっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いはゆる衣架飯袋にすぎなかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...厩の中の馬は秣架(まぐさかけ)をがたがたさせ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...書斎の窓の下の高い書架の上に土を入れた皿が今でも置いてあります...
寺田寅彦 「先生への通信」
...彼女の希望どおり春よしの二階から担架でおろされ...
徳田秋声 「縮図」
...夕汐白く漫々たる釧路川に架した長い長い幣舞(ぬさまひ)橋を渡り...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...両腕をひろげた大きな死人のような黒い太い十字架が上に横たえてあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...縁側の刀架けから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...イエス・キリストをもう一度十字架に架けることだってやりかねない人間だ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...架棚(たな)の擂鉢(すりばち)が独手(ひとりで)に駈出(かけだ)すやら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これも御覧の如く去来の夢をそのまゝ単に色彩つた架空の産であつた...
牧野信一 「附記(夜見の巻)」
...あの十字架が、十字架が皆の眼をまやかしてるんだ……」お松は駈け出した...
矢田津世子 「反逆」
...不忍(しのばず)の弁天社へ橋が架ってから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おおきな十字(じ)架(か)をささげて...
吉川英治 「神州天馬侠」
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