...この地方は枯燥している...
...彼女が話すのはいつも枯燥でつまらない...
...新しい趣味を始めたのは、枯燥した生活を変えたかったから...
...最近の演劇は枯燥しているという評判だ...
...学校の授業は枯燥していると感じる生徒もいる...
...普通人に異つた枯燥した俤がないではないがおふさに心配は見えない...
長塚節 「おふさ」
...然(しか)し彼自身(かれじしん)は見(み)るから枯燥(こさう)して憐(あは)れげであつた...
長塚節 「土」
...枯燥(こさう)しかけた草木(くさき)の葉(は)が相(あひ)觸(ふ)れ相(あひ)打(う)つてはだん/\と破(やぶ)れつゝざわ/\と悲(かな)しげな響(ひゞき)を立(た)てゝ鳴(な)つた...
長塚節 「土」
...枯燥(こさう)しつゝある彼等(かれら)の顏(かほ)にはどれでも華(はな)やかな紅(べに)を潮(さ)して居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...彼(かれ)はそれから狹(せま)い戸口(とぐち)をぴたりと閉(とざ)して枯燥(こさう)した手足(てあし)を穢(きたな)い蒲團(ふとん)に包(つゝ)んでごろりと横(よこ)に成(な)つた...
長塚節 「土」
...ゆつくりと軸木(ぢくぎ)を倒(さかさ)にして其(そ)の白(しろ)い軸木(ぢくぎ)を包(つゝ)んで燃(も)え昇(のぼ)らうとする小(ちひ)さな火(ひ)を枯燥(こさう)した大(おほ)きな手(て)で包(つゝ)んで...
長塚節 「土」
...梢のいたく枯燥せるが如きをみる油蝉乏しく松に鳴く聲も暑きが故に嗄れにけらしもいづれの病棟にもみな看護婦どもの其詰所といふものゝ窓の北蔭にさゝやかなる箱庭の如きをつくりてくさ/″\の草の花など植ゑおけるが...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...古いものは枯燥しきつて居た...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...長く日本の枯燥した詩に不満を抱いてゐた私にとつては実に絶大の驚異であつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...むしろこれを枯燥させるやうにさへしたからである...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...それ以来急に詩情が枯燥して...
萩原朔太郎 「名前の話」
...生活の枯燥を救つてくれる文学芸術を言ふのである...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...ために皮膚の枯燥を招いています...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...多年病魔と戦つてこの大業を成したるの勇気は凛乎(りんこ)として眉宇(びう)の間に現はれ居れどもその枯燥(こそう)の態は余をして無遠慮にいはしむれば全く活(い)きたる羅漢(らかん)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
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